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凸版印刷、ARで芸能人との記念撮影を体験できるサイネージ

イベント会場や商業施設向けに

凸版印刷株式会社は10月5日、AR技術を活用してサイネージ上で芸能人・キャラクターなどとの記念撮影が体験できるサイネージサービス「WithShot(ウィズショット)」を開発。イベント会場や商業施設に向けて提供を開始すると発表した。

WithShotは、独自の撮影技法を用いて、利用者が画面前に立った際に芸能人やキャラクターが実際にその場にいるような演出を行い、臨場感のある撮影が体験できるというサイネージサービス。

一緒に写真を撮りたい人を選択すると、選んだ順番に画面内に動画で登場。自分の好きな芸能人達と好きな組み合わせで撮影できるのが特徴となる。

芸能人と一緒に記念撮影体験が可能な新サービス「WithShot」

また、登場するARコンテンツには、「一緒に写真を撮ろう!」や「はいポーズ!」などのセリフを言わせることが可能。体験中にBGMを付与できるため、アーティストの新曲発表イベントやゲーム・アニメなどのコンテンツイベントにも活用できるとしている。

加えて、キャラクターなどのアニメーションや静止画コンテンツにも対応。イベントの内容に合わせて、スポーツ選手や動物などさまざまなコンテンツとの撮影シーンにも応用できるという。

撮影後のデータについて、イベント内容や希望に合わせて提供方法を複数用意する。例えば、QRコードを読み込んで写真データをダウンロードする方法や、予め登録したメールアドレス宛に送付されたメールからダウンロードする方法、その場でプリントし持ち帰る方法、写真データを会場の大画面に表示するなどを想定する。

なお、2020年3月より一部のソフトバンクショップに設置されており、5G(第5世代移動通信システム)時代の視聴体験を可能とするコンテンツ配信サービス「5G LAB」のデモ体験コーナーに採用されているという。

同社では、スポーツイベントやファンイベントなどさまざまなイベントへ展開を進め、2025年度までに関連受注を含め10億円の売り上げ(短期レンタル:150万円~/1台 ※コンテンツ撮影費用別途)を目指すとしている。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。