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ソニーのグループ企業がCFexpress Type Aカードの製造を開始

耐久性と放熱性確保に向けた構造を説明

Nextorage株式会社は7月29日、CFexpress Type Aメモリーカードの製造を開始したと発表した。

同社は、ソニーのグループ会社として2019年10月に発足した企業。メモリー・ストレージ・ソリューションに特化した事業を展開しており、コンシューマー向けのメモリー製品(SSD、SD、XQD、CFexpressなど)と産業用途向けのメモリー製品(SSD、SD、microSDなど)を手がけている。

今回の発表は、CFexpress 2.0規格に準拠したCFexpress Type Aメモリーカードの製造開始を伝える内容となっており、その技術的な特徴について特に説明するものとなっている。

その特徴について同社は、高速化と耐久性の向上に向けてIC部品とメモリーを1パッケージで樹脂封入する「SIP構造」を採用したとしており、このSIP構造部と下ケースの間に放熱板を配置し、さらにこの部分を下ケースにインサート成形することで、強度と放熱効果の向上を企図した構造となっていることが説明されている。

このCFexpress Type Aメモリーカードは、最大転送速度が読出で800MB/秒、書込700MB/秒となっており、150ニュートンの曲げ試験や高さ7.5mからの落下試験をクリアし、IP57規格に準拠した防水・防塵に対応したというもの。記録容量は80GBと160GBをラインアップしている。これらカードスペックは、同日付で発表があったソニーの「TOUGH」銘を冠するCFexpress Type Aメモリーカード「CEA-G80T/CEA-G160T」と同じ。同社のWebページ上の製品情報でも、このカード製品が掲載されている。

本誌:宮澤孝周