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キヤノン、デジタルカメラ12機種の最新ファームウェアを公開

PTP通信機能などの脆弱性対策

対象機種のひとつ「EOS 9000D」

キヤノン株式会社は2月13日、Webページ「キヤノン製デジタルカメラにおけるPTP(画像転送プロトコル)通信機能およびファームウエアアップデート機能の脆弱性について」を更新し、新たに12機種のファームウェアを公開した。

海外のセキュリティ調査機関により、同社製デジタルカメラが実装している「PTP(画像転送プロトコル)通信」と「ファームウエアアップデート」に関する機能に対し、脆弱性が指摘されたことから、同社では順次、対策したファームウェアを公開している。

なお、同脆弱性は、ネットワークを介して第三者に乗っ取られたPCやスマートフォンなどのモバイル端末にカメラを接続することにより、カメラが攻撃を受ける可能性があるというもの。現時点で、同脆弱性を利用したカメラへの被害は確認されていない。

また、同脆弱性は、EOSシリーズ(デジタル一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ)および、一部のコンパクトデジタルカメラが対象となるが、今回の更新により対策を予定していた全機種のファームウェアが公開されたことになる。

新たに対象となった機種とファームウェアのバージョン

・EOS Kiss X8i(Version 1.0.1)
・EOS Kiss X90(Version 1.0.1)
・EOS Kiss X9i(Version 1.0.2)
・EOS 9000D(Version 1.0.3)
・EOS M6(Version 1.0.1)
・EOS M100(Version 1.0.1)
・EOS Kiss X9(Version 1.0.3)
・EOS Kiss X80(Version 1.1.1)
・EOS M10(Version 1.1.1)
・EOS M3(Version 1.2.1)
・EOS M5(Version 1.0.2)
・EOS M2(Version 1.0.4)

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。