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大井川鐵道「SLフェスタ in 新金谷」にあわせ、復元中のC11形312号機が展示

SL・ELが並ぶ「きかんしゃ大集合」や、中井精也さんの鉄道写真教室も

大井川鐵道は、2月8日(土)、9日(日)に開催する「SLフェスタ in 新金谷」の追加イベントとして、「C11形312号機」の復元状況展示会を行うと発表した。場所はSLフェスタ会場の新金谷駅から約1.5km離れた新金谷構外側線の特設会場。

C11形312号機は1946年製造。旧国鉄時代に福島県会津地方で使用され、1975年1月に廃車。三重県松阪市「ドライブインあら竹」での展示を経て、1988年3月19日に大井川鐵道へ入線した。同年7月23日より営業運転を開始し、川根路を22万8,000km走行。最終営業運転日の2007年9月8日以降は、部品供給用として大鉄SLを影ながら支えてきたという。

2007年の廃車以降は新金谷構外側線の鉄道資材保管現場に留置され、経年劣化で大規模な腐食が進んでいたという。現在は復元展示に向け、さび取り、板金、復元不可能な部品を新造するなどの作業が進行中。2020年11月に大井川鐵道沿線へオープンする予定の観光・交流施設「KADODE OOIGAWA」に展示予定となっている(静態保存)。

復元状況展示会の開催場所は、大井川鐵道 新金谷構外側線 特設会場。通常非公開の場所だが、2日間に限り来場者に開放する。「SLフェスタ in 新金谷」のメイン会場となる新金谷駅から約1.5km離れた場所のため、同駅から特設会場の間に連絡バスを運行するという(ダイヤは後日発表)。

SLフェスタ in 新金谷は、大井川鐵道の新金谷駅構内で9時〜16時に開催。活躍中の機関車が集合する「きかんしゃ大集合」、電気機関車の運転室に乗車できる「西武E31形添乗体験」ほか、「軌陸車乗車体験」、「犬釘打ち体験」などのプログラムを用意している。2月8日には中井精也さんによる鉄道写真教室、2月9日には南田裕介さんと久野知美さんをゲストに迎えた鉄道トークショーも開催。参加要項などの詳細は大井川鐵道のWebページで。

本誌:鈴木誠