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LUMIXマイクロフォーサーズ機GH5/G9/GH5Sの最新ファームウェアが予告

動物認識AFや、AF-ON時の優先距離設定など追加

対象機種のひとつ「LUMIX GH5」

パナソニックは、マイクロフォーサーズカメラ3機種の最新ファームウェアを11月19日10時に公開すると予告した。対象機種とバージョン番号は「LUMIX GH5」(Ver.2.6)、「LUMIX G9 PRO」(Ver.2.0)、「LUMIX GH5S」(Ver.1.4)。

フルサイズミラーレスのSシリーズで好評のAF機能を、マイクロフォーサーズ機Gシリーズのハイエンドモデルに展開するという。予告されている更新内容のうち、主なトピックは次の通り。

動物認識AFに対応(G9 PRO、GH5Sのみ)

ディープラーニング技術を活用した自動認識AFが「動物」対応に進化。従来から搭載する「人体認識」に、「動物(イヌ科・ネコ科・鳥類)」が加わる。最大で3つまでのAF枠を表示可能。

AF-ON時の優先距離を選ぶ「AF-ON:近側」「AF-ON:遠側」対応

近くの被写体を優先して合焦にする「AF-ON:近側」では、ピントが被写体の背景に抜けてしまうことを抑制。遠くの被写体を優先する「AF-ON:遠側」では、柵など手前の障害物の影響を受けにくくできるという。近側/遠側の切り替えはFnボタンに割り当て可能。

ハイレゾモード時の動き補正の対応(G9 PROのみ)

連写合成を行うハイレゾモード時に、動きのある領域に対する補正方法をMODE1/MODE2から選択可能になった。動きのある部分は合成せず1枚の撮影画像のみを適用することで、残像を抑制した自然な表現ができるという。

ライブビューブーストの表示モード改善

天体撮影などの暗い環境でも被写体や構図を確認しやすいよう、画面を明るく表示する機能。明るさは弱めで表示の滑らかさを優先した「MODE1」が加わる。

ストロボ連携

Profotoのコマンダー「Air Remote TTL-O/P」「Profoto Connect-O/P」に対応。なお、全ての性能を保証するものではないとしている。

動画撮影機能の向上(G9 PROのみ)

10bit動画対応

4K 30p 4:2:2 10bit内部記録、4K 60p 4:2:2 10bit HDMIスルー出力に対応。連続記録時間は29分59秒。

バリアブルフレームレート(VFR)機能に対応

4K/FHD動画で、スローモーションおよびクイックモーション動画を撮影可能にした。4Kでは2〜60fps、FHDでは2〜180fpsを選べる。

HDR動画(HLG)撮影対応

よりダイナミックレンジの広い映像表現を可能とする機能。

Log撮影対応

イメージセンサーの持つ広いダイナミックレンジを活かすLog撮影をサポート。同社シネマカメラやLUMIX S1のV-Logと同じLUTを使ったカラーグレーディングが可能としている。V-LogL撮影にはアップグレードソフトウェアキーDMW-SFU1が必要。

本誌:鈴木誠