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【CP+2019】富士フイルム、GFXの1億画素モデルを参考展示

試作機の各部写真を掲載 X-T30など新製品を体験可能

富士フイルムは、CP+2019の同社ブースに「GFX 100 MEGAPIXLES」を参考展示。2018年9月のフォトキナで開発発表されたもので、ガラスケース内に収められている。動作機の展示はない。

体験可能な製品としては、3月20日に発売するAPS-Cミラーレスカメラ「X-T30」および交換レンズ「XF16mmF2.8 R WR」がある。

X-T30は、一眼レフ風スタイルを採用する同社ミラーレスカメラのうち、特に小型軽量を特徴とするモデル。基本的なサイズ感は従来モデルと変わっていないとのことだが、手のひらに載せてみると、こんなに小さかったかと改めて驚きがあった。

操作性の面では、背面に測距点選択用のジョイスティックを装備。十字キーを廃してスッキリさせたほか、右手親指部分に指掛かりの大きなグリップを設けて持ちやすくしたという。

X-T30(ブラック)
X-T30(シルバー)
基本的なサイズ感はX-T10/X-T20と同じだが、液晶モニター部分の薄型化など、細部の変更が見られる。
35mm判換算24mm相当の画角となる「XF16mmF2.8 R WR」。
防水カメラ「FinePix XP140」。こちらのデモ機は今回用意なしとのこと。
レンズ体験コーナーで「GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR」を試せる。
ブース内に参考展示されていた「XF33mmF1 R WR」。

試作機をチェック

CP+会期中に、いくつかの試作機を手に取る機会があったので写真を掲載する。いずれも会場内の展示品ではない。

GFX 100 MEGAPIXELS

手に持ったところ。

1億200万画素の約44×33mm裏面照射型CMOSセンサーを搭載する中判ミラーレスカメラ。世界初の像面位相差AF対応中判デジタルカメラであり、1億画素での手持ち撮影を可能にすべくセンサーシフト式のボディ内手ブレ補正機構も備えるという。

4K/30pの10bit動画記録に対応しており、静止画以上に動画用途で注目されているという。EVFはGFX 50Sと同様に着脱式で、チルトアダプターにも対応。

今回の試作機は、本体の色味や革のパターンなど、外観が追い込み中だという。動作機ではあるものの、まだ電源を入れて操作や撮影を試すことは叶わなかった。

主な想定用途はスタジオでのファッションやコマーシャル撮影、緻密さを求める風景、学術、空撮のプロ用途。2019年上期に1万米ドル程度で発売予定としている。

記録メディアはSDダブルスロット。V90のスピードであれば4K動画記録にも十分だという。
バッテリーは底部トレイに2個入る。
縦位置グリップ部分のボタン。
静止画撮影と動画撮影を瞬時に切り換える「ドライブモードダイヤル」と呼ぶ操作部。従来のXシリーズのようにシャッタースピードなどが物理的に記載されている操作系よりも、プロユースにおける静止画/動画の切り換えやテザー撮影でスムーズに使えるという。

XF16-80mmF4 R OIS WR。

35mm判換算24-122mm相当となる、APS-C用ズームレンズ。5倍ズームで汎用性が高く、名刺を画面いっぱいに写せる程度の近接性能も持っているという。2019年秋に発売予定。重量と価格は、いずれも35mmフルサイズ用24-120mmレンズの2/3程度を目指すという。

GF50mmF3.5 R LM WR

中判ミラーレスカメラGFXシリーズ用のレンズとして、最も小型で手頃な位置づけ。35mm判換算40mm相当の画角となる。2019年秋の発売を目指して、これから評価と熟成を進めるとしていた。

本誌:鈴木誠