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エプソン、A4対応フォトスキャナー「FF-680W」

プリントのデジタル化に特化 L判カラー写真を毎秒1枚スキャン

エプソンは、フォトスキャナー「FF-680W」を2月21日に発売する。エプソンダイレクトショップでの直販価格は税別5万9,980円。CP+2019のエプソンブースに実機を展示するという。

写真プリントを手軽にデジタル化することを目指した製品。操作の手軽さとシートフィードタイプならではの高速読み取りを特徴に、古い写真を大量に保管している家庭に訴求する。同社ドキュメントスキャナー「DS-570W」をベースに写真向けの絵作りに変更するなどの改良を加え、退色補正が可能な専用ソフトを添付した。

対応プリントは、L/KG/2L/六切/インスタント/パノラマ/長尺(長辺90cm程度まで)。プリント裏側のメモ書きも同時にスキャン可能。厚さは0.3mmまで対応し、写真ハガキもスキャンできるという。

写真のスキャン速度はL判で1秒/枚(カラー300dpi)。36枚まで同時にセットでき、L/KG/2Lの3サイズは混載可能としている。インスタント写真と長尺プリントは設定画面でモードを切り換えてから読み込む。

付属のパソコン専用ソフト「Epson FastFoto」での設定により、写真面のオリジナル画像、写真面の自動補正画像(ファイル名_a)、背面のメモ書き(ファイル名_b)の最大3枚が一度に記録される。スキャン解像度は300dpi、600dpi、1,200dpi(ソフトウェア出力解像度)。記録形式はJPEGもしくはTIFF。ソフト上で簡易編集とメール送信、Google Drive/Dropboxへのアップロードが可能。

また、ドキュメントスキャナーとしても使える。速度はカラー300dpiで片面45枚/分。付属ソフト「Epson ScanSmart」(Windows/Mac)、スマートフォン用アプリ「Epson DocumentScan」(iOS/Android)を用意している。

スキャン用のセンサーは上下に2つあり、写真は上部のセンサー、ドキュメントおよび写真プリント裏側の書き込みは下部のセンサーで読み取る。2つのセンサーに性能差はないが、センサー間の距離を狭めることでカールした写真でもムラを出にくくした。また、給紙用のモーターも写真スキャン用に変更しているという。

接続インターフェースはUSB 3.0とWi-Fi。

外形寸法は296×169×176mm。重量は約3.7kg。

本誌:鈴木誠