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キヤノン、基本性能を高めた65倍ズーム機「PowerShot SX70 HS」
21-1,365mm相当 DIGIC8と最新EVFを搭載
2018年10月16日 13:51
キヤノンは、「PowerShot SX70 HS」を12月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税別6万2,000円前後の見込み。
35mm判換算21-1,365mm相当の光学65倍ズームレンズを搭載するデジタルカメラ。2014年発売の従来モデル「PowerShot SX60 HS」のレンズスペックを継承しつつ、最新エンジンのDIGIC8を組み合わせるなど全面的に基本性能を高めた。連写速度や、低照度時における望遠側のAF速度がアップしているという。最短撮影距離はレンズ前0cm。
撮像素子は1/2.3型・有効約2,030万画素の裏面照射型CMOS(従来モデルは約1,610万画素)。感度はISO 100-3200。連写速度はAF追従で最高約5.7コマ/秒、AF固定で最高約10コマ/秒。
4K 30p/25pの動画記録に対応し、フレーム切り出しやタイムラプス撮影も可能。外部マイク端子を搭載している。
EVFは0.39型約236万ドットの有機EL。従来モデルは0.17型約92万ドットだった。本製品ではSXシリーズ初の本格的なEVFだとし、ファインダーに接眼すると表示先が切り換わるアイセンサーも備わる。ボタンレイアウトと本体デザインもEVF撮影向けに最適化したという。アクセサリーシューの廃止も、EVFの機能充実のためだとしている。
背面モニターは3型約92万ドットのバリアングル式。
鏡筒側面にズームボタンとフレーミングアシストボタンを装備。フレーミングアシストは望遠撮影時にフレーム内へ被写体を導入しやすくするための機能。モードを「オート」に設定すると、検出した顔のサイズを画面内で維持するように自動でズーミングする。また、被写体を画面中心にキープする「フレーミングアシスト固定」も搭載。
静止画でシャッタースピード5段分の効果を得られるという「デュアルセンシングIS」に対応。既存のブレ検知用ジャイロセンサーで得られた情報に、CMOSセンサーの画像情報から検知したブレ量を掛け合わせる。
同社レンズ交換式デジタルカメラのEOSシリーズと共通した操作性を目指し、操作部材のみならず、撮影画面やメニュー画面もEOS風とした。電子ダイヤルの回転方向反転のようなカスタマイズも可能。
通信機能はWi-Fi/BLE(Bluetooth low energy technology)。撮影しながらスマートフォンに画像を自動転送したり、ペアリングしたPCへの自動バックアップも可能。NFCは非搭載となった。
外形寸法は約127.1×90.9×116.6mm。重量は約610g。従来モデルは約127.6×92.6×114.3mm、約650gだった。使用バッテリーの変更、アクセサリーシューの廃止、部品数削減により軽量に仕上がっているという。