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エプソン、インクジェット複合機2018年秋冬モデルを発表

エコタンクプリンターのホワイトモデルなど

EP-881AW

エプソン販売株式会社は、2018年秋冬商戦向けのインクジェットプリンターの新製品を発表。Colorio複合機「EP-881A」「EP-811A」「EP-711A」、ハガキプリンター「PF-81」、エコタンク搭載モデルの「EW-M770TW」などの発売を告知した。

Colorio(カラリオ)複合機の強化ポイントは以下の通り。

従来機からメンテナンス部分でブラッシュアップされており、クリーニングなどで消費されたインクを吸収することで発生する「廃インクタンクエラー」は、交換式メンテナンスボックスによりユーザーの手で交換が可能になった(EP-881Aのみ)。

フチなし印刷時に打ち捨てたインクを吸収することで発生する「フチなし吸収材エラー」についても、フチあり印刷であれば継続して使用可能(EP-881A、EP-811A、EP-711A)になるなど、エラー発生時も続けて印刷できるようになっている。

また、普通紙を使った写真印刷の画質が向上(EP-881A、EP-811A、EP-711A)。写真を普通紙に合わせたコントラストやサイドにすることで高画質化が図られている。

スマートフォン印刷の最大のハードルである接続の難しさへの解決策として、スマートフォンとのWi-Fi Direct接続を更に簡便化(EP-881A、EP-811A、EP-711A)。iOS搭載端末では、QRコードをスマートフォンのカメラで撮るだけで接続できるようになり、Android搭載端末ではパスワード入力無しでワンタッチ接続できるようになった。

※価格表記はいずれも税別

EP-881A

6色染料独立インク対応の上位モデル。「EP-880A」の後継機。価格はオープン。店頭予想価格は3万円台前半。発売は9月13日。

カラーバリエーションは、ホワイト(EP-881AW)、ニュートラルベージュ(EP-881AN)、ブラック(EP-881AB)、レッド(EP-881AR)の4色をラインナップする。

基本スペックこそ従来機のEP-880Aとほぼ同等だが、ブラックとレッドモデルに関しては本体質感をマットから光沢仕上げに変更。ホワイトとニュートラルベージュについては、マット仕上げを継続している。

外形寸法:349×340×142mm(収納時)349×527×183mm(使用時) / 質量:約6.8kg(インクカートリッジ、電源ケーブル含まず)

EP-811A

6色染料独立インク対応のスタンダードモデル。「EP-810A」の後継機。価格はオープン。店頭予想価格は2万円台中盤。発売は9月13日。

カセットカバーにフラップを追加したフラットデザインを採用。

カラーは、ホワイト(EP-811AW)とブラック(EP-811AB)の2色をラインナップする。

外形寸法:390×339×141mm(収納時)390×598×196mm(使用時) / 質量:約6.9kg(インクカートリッジ、電源ケーブル含まず)

EP-711A

6色染料独立インク対応のベーシックモデル。「EP-710A」の後継機。価格はオープン。店頭予想価格は1万円台後半。発売は9月13日。

カラーはホワイトのみ。従来機との違いとして、液晶ディスプレイ周りのパネルが光沢仕様に変更されている。

外形寸法:390×338×163mm(収納時)390×504×163mm(使用時) / 質量:約5.9kg(インクカートリッジ、電源ケーブル含まず)

PF-81(PF-81-2019)

ハガキの原寸大表示に対応した9型タッチパネルが特徴の4色モデル。商品名が同一である「PF-81」(PF-81-2018)の後継機。価格はオープン。店頭予想価格は5万円台中盤。発売は9月13日を予定。

本体にハガキデザインを1,000種類収録するほか、300種類のテンプレートを利用可能な別冊デザイン集「年賀状デザイン集2019」(SDカード)を同梱する。

困った時に便利なヘルプボタンと動画説明、失敗印刷を防止するハガキ向き検知機能などを搭載している。

新モデルではさらに、元号編集機能・住所録印刷機能を追加。従来のPF-81シリーズの利用者は、ファームウェアのアップデートにて新機能が利用可能。

また、開発が終了したカシオ計算機の「プリン写ル」(一部対象機種のみ)の住所録データの読み込みに対応。既存の住所録データを移行して利用できる。

外形寸法:187×278×100mm(収納時)352×296×338mm(使用時) / 質量:約2.6kg(インクカートリッジ、電源ケーブル含まず)

EW-M770TW

エプソンが2017年3月2日に発売したエコタンク搭載プリンターのフラッグシップ機「EW-M770T」のカラーバリエーションモデルとして「ホワイト」を追加。既存のブラックと2色展開となった。価格はオープン。店頭予想価格は5万円台後半。発売は10月25日を予定。

同社によると、カラリオプラインターラインナップにおいて、ホワイトモデルは7年連続で販売数量が1位(商材除く)であることから、ホワイトモデルを投入して商品力の最大化を図ったという。

顔料ブラックと5色の染料インク(インクボトル)を併用。有線LAN/無線LANに対応したほか、SDカードスロット、2.7型カラー液晶モニターを搭載する。

外形寸法:425×598×196mm(収納時)425×359×161mm(使用時) / 質量:約8.0kg(インクカートリッジ、電源ケーブル含まず)

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。