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ニコン、蛍石採用の超望遠ズーム「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」

ニッコール初のテレコン内蔵 70-200mmとの併用を想定

ニコンは、望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」を3月9日に発売する。希望小売価格は税別147万2,000円。

180-400mmの焦点域に加え、1.4倍の内蔵テレコンバーターを利用することで252-560mmの画角をカバーする望遠ズームレンズ。プロスポーツや報道を中心としたプロユーザーの使用を想定した。ニッコール初のテレコンバーター内蔵レンズとなる。

現行の「AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II」(2010年5月発売)に対して寄せられたという、AF速度や操作性への不満点を改善。70-200mmレンズとの併用を想定して広角端を180mmとし、焦点域をオーバーラップさせることでスポーツ撮影時などのレンズ交換へのゆとりを持たせた。

操作性の面では、テレコンバーターの切り換えレバーを右手側に配置したことで、カメラのグリップを握ったまま切り換え操作を可能とした。切り換えのロックスイッチも備わる。

また、ズームリングは現行の200-400mmに比べて細くし、動作も軽くしている。フォーカス作動ボタンなどの仕様は「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」と揃えた。三脚座リングは、縦横切り換えをスムーズにするためにベアリングを採用している。

なおD5、D850、D500への装着時は、内蔵テレコンバーターの状態を問わず、153点AFの周辺部分も含めた63点をクロスセンサーとして使用可能(後日のファームウェア更新で対応)。従来の200-400mmは中央45点のみクロスセンサーとなるため、被写体捕捉性能にメリットがある。

フレアやゴーストを抑えるナノクリスタルコートのほか、鏡筒を防塵防滴仕様とするためのシーリング、保護ガラス前面のフッ素コートを施している。

レンズ構成は19群27枚(EDレンズ8枚、蛍石レンズ1枚、保護ガラス1枚を含む。内蔵テレコンバーターは5群8枚)。絞り羽根は9枚。フィルター径は組み込み式の40.5mm。

最短撮影距離はズーム全域で2m。最大撮影倍率は0.25倍(テレコン使用時は0.36倍)。

最大径×全長は約128×362.5mm。重量は約3,500g。

かぶせ式レンズキャップLC-K103(単体価格税別6,900円)と、かぶせ式フードHK-41(単体価格税別6万9,400円)が付属する。

本誌:鈴木誠