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アポロクリエイト、小物向けの業務撮影システム「フォトベンチ80」

ジュエリーや高級時計に適したサイズ PC制御で自動化

株式会社アポロクリエイトは、撮影システム「フォトベンチ80」を10月2日に販売開始した。希望小売価格は税別145万円(ハード・ソフト込み)。その他、デジタルカメラ、送料などの諸費用は別途必要としている。

フォトベンチは、ライトボックスとカメラを専用ソフトウェアにて制御し、PCのマウス操作のみで撮影業務を実現するフォトオートメーション・シリーズの撮影システム。

同社によると、2010年の販売開始以来、ショッピングサイト用商品画像の撮影から画像編集まで自動化するシステムとして、多くの場面で活用されてきたという。

その後、より効率的な撮影業務を実現するためにハード・ソフトともにバージョンアップし、必要な角度からの静止画撮影を自動化する機能や背景自動処理機能、データ保存設定のプリセット機能などを追加した。

今回、多くフィードバックをもとに、ジュエリーや高級時計をフォローする手頃なサイズのバリエーション機として、フォトベンチ80をラインナップした。

フォトベンチ80は、ジュエリーなど小物の撮影に特化した撮影システムである「フォトベンチ60」の後継機。デスクトップ型撮影スタジオであり、演色性の高いLED照明を使用することにより、被写体そのものが持つ色を正確に再現できるという。

安定した照明環境下での撮影、それに付随する背景処理、リサイズ、必要な形式のデータの同時出力などの自動化に対応。

また、正面・横・背面などの必要な角度からの撮影の自動化を実現し、さらにはショッピングサイトでのユーザー満足度を高める360度ビュー生成を可能とするターンテーブルを付属する。

新たに追加された機能として、3,000~6,500ケルビンまでのLED調光機能を備えた。同調光機能により、主にジェムストーンやゴールドなどの撮影時において、最小限の後編集で素材の持つ色味を一層引き出すことが可能となった。

通常、ジュエリーの撮影には、中石や周辺石の写り込みやハレーションなどの関係から合成処理が欠かせないが、その際に撮影条件を変えて撮影する手間を限りなく抑えられるのがポイント。

また、背景を必要としない(白背景または、切り抜きとなる)という前提はあるものの、写真のグレードを均一化できるため、撮影者の腕や勘所といった職人要素に影響されにくいというメリットがある。

外形寸法は42.7×52.8×59.4cm。被写体最大サイズ(トップショット)は25.9×25.9×12.7cm。被写体最大サイズ(サイドショット)は25.9×25.9×25.4cm。耐荷重は1.3kg。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。