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キヤノン、分解清掃を伴う「あんしんメンテ オーバーホール」開始

EOS/EFレンズをハードに使うユーザー向け

キヤノンのメンテナンスサービス「あんしんメンテ」に、7月20日から「あんしんメンテ オーバーホール」が加わる。機材の分解清掃を伴う新メニューで、引き取りサービスまたはキヤノンサービスセンターへの持ち込みで受け付ける。

預かり期間は1週間〜10日程度。料金の目安(基本料金+交換頻度の高い部品代金での想定)は、EOSが4万3,200円〜9万1,800円(EOS xxD〜EOS-1D系)、EFレンズが4万8,600円〜9万7,200円(標準〜超望遠)。

製品を分解して細かな検査や再調整を行い、本来の精度と機能を回復するというメニュー。特にハードにカメラとレンズを使用するユーザーにおすすめとしている。既存のあんしんメンテと異なり、エントリー機とミラーレスカメラ、EF-S・EF-Mレンズは対象外。

あんしんメンテは、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が2016年7月に開始した機材メンテナンスサービス。基本点検と外観清掃の「スタンダード」と、カメラやレンズの精度点検も含む「プレミアム」を用意していた。

工程イメージ

EOSシリーズ

診断。分解前に精度と機能を点検し、状態を確認
分解。内部の状態を検査するため、部品単位まで分解
清掃。取り外された部品を専用の溶剤で清掃
部品交換。各部品を検査し、交換が必要な部品を特定
注油。摩擦や摩耗を抑え、快適に使用できるように箇所ごとに潤滑油を注油
組立。部品を組み上げる
調整。性能を発揮できるよう、専用測定器で精度や作動を調整
最終検査。組み立て後に再度精度と機能を検査

EFレンズシリーズ

診断
分解
清掃
部品交換
注油
組立
調整
最終検査

本誌:鈴木誠