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富士フイルム「X-T2」「X-Pro2」の最新ファームウェアが公開
拡張最低ISO125、シャッター最長15分、より小さなAFポイントなど
2017年3月30日 17:48
富士フイルムは3月30日、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T2」および「FUJIFILM X-Pro2」の最新ファームウェアを公開した。
2機種とも3月下旬と5月に新ファームウェアの公開が予告されており、その第1弾となる。最新バージョン用の使用説明書が新たに用意され、それぞれダウンロードページから読める。
各機種の更新内容は次の通り。
FUJIFILM X-T2: Ver.2.00
- ブラケットおよびAdv.フィルター撮影でのRAW画像の記録
AEブラケットに加えて、ISO、ダイナミックレンジ、ホワイトバランス、フィルムシミュレーションの各種ブラケットおよびAdv.フィルターの撮影において、RAW画像を記録できるようになります。- 拡張感度にISO125、ISO160を追加
低感度の拡張感度でISO125、ISO160を選択できるようになります。- 長秒側のシャッタースピードを15分まで拡張
タイム撮影(T)時の長秒側のシャッタースピードは、従来30秒でしたが、最長15分までに大幅に拡張されます。- シャッタースピードの1/3段補正の無効化
コマンドダイヤル操作でのシャッタースピードの1/3段補正を無効化することが可能となり、意図しない操作を抑制できます。- コマンドダイヤルでのISO感度全域変更
ISO感度「A」ポジションを「コマンド」に設定することで、拡張感度も含めたISO感度全域をフロントコマンドダイヤルで変更可能になります。- 感度AUTO設定の低速シャッター限界に「AUTO」を追加
感度AUTO設定の低速シャッター限界を「AUTO」に設定すると、レンズの焦点距離に応じてカメラが自動で低速シャッターの限界を設定するようになります。- 顏検出AFの高速化
像面位相差AFを活用することにより、顏検出AFがより高速になります。- AF-Cモードでの合焦表示の改善
AF-Cモードにおいて、合焦表示のハンチング動作を抑制し、より被写体を追い易くなります。- AFモードの「シングルポイント」に最少サイズを追加
AFモードの「シングルポイント」に最少サイズを追加。全6サイズから選択可能となり、最少サイズではピンポイントなフォーカシングが可能になります。
※テザー撮影での本機能のご使用はTether Shooting Plug-in PRO for Adobe® Photoshop® Lightroom® Ver.1.5.0で対応予定です。- 「縦/横位置AFモード切替」の追加
縦位置、横位置の撮影において、それぞれでAFモード、AFエリアを別々に設定できるようになります。
[設定方法]
フォーカス設定メニュー>縦/横位置AFモード切替
※テザー撮影での本機能のご使用はTether Shooting Plug-in PRO for Adobe® Photoshop® Lightroom® Ver.1.5.0で対応予定です。Ver.1.4.0以前をご使用の方は「縦/横位置AFモード切替」をOFFにしてご使用ください。- ピント位置拡大中の位置変更
マニュアルフォーカス、およびAF-Sの「シングルポイント」でのピント位置拡大中に位置変更が可能になります。- 動画記録中のアイセンサー有効化
動画記録中にアイセンサーが有効となり、EVFとLCDを自動で切り替えることができます。- 動画記録中のISO感度変更
動画記録中のISO感度変更が可能になります。- 動画記録中の再AF
動画記録中にレリーズボタンの半押しおよび「AF-ON」を割り当てたボタンを押すことにより、AFのやり直しが可能になります。- 動画記録中のヒストグラム表示
動画記録中にヒストグラム表示が可能になります。- 外部マイク入力レベルの最適化
外部マイク入力レベルを最適化(下限値を-12dBから-20dBへ見直し)することにより、プリアンプ付外部マイク接続時にホワイトノイズの低減が可能になります。- VIEW MODEに「アイセンサー+LCD撮影画像表示」を追加
VIEW MODEを「アイセンサー+LCD撮影画像表示」に設定することで、撮影はビューファインダー、撮影した画像の確認はLCDで行うという一眼レフのようなテンポでの撮影が可能になります。- 「2画面」表示モードの常時化
半押し中でも「2画面」表示モードの小画面が消えなくなります。- LCDの自動縦表示
カメラを縦位置に回転させると、自動でLCD内の情報表示も縦表示に切り替わるようになります。- カスタム1~7の名前設定
カスタム1~7に名前を設定できるようになります。
[設定方法]
画質設定メニュー>カスタム登録/編集>カスタム1~7>カスタム名編集- Exif用著作権情報
あらかじめ「作成者名」と「著作権者名」を登録することができ、自動的に撮影画像のExifにコピーライト情報を付与できるようになります。
[設定方法]
セットアップメニュー>保存設定>著作権情報- ボイスメモ機能
画像再生時に最長30秒の「ボイスメモ」を録音可能になります。
[設定方法]
再生メニュー>ボイスメモ設定>ON
※再生画像を表示しているときにフロントコマンドダイヤルを長押しで録音開始。放すと録音停止します。- AEブラケットの機能拡張
従来の最大±2段、3枚から最大±3段、9枚までのAEブラケット撮影が可能になります。- 「カードなしレリーズ」設定の追加
「カードなしレリーズ」設定をOFFに設定することで、SDカードの入れ忘れを防げます。
[設定方法]
セットアップメニュー>操作ボタン・ダイヤル設定>カードなしレリーズ
FUJIFILM X-Pro2: Ver.3.00
- ブラケットおよびAdv.フィルター撮影でのRAW画像の記録
AEブラケットに加えて、ISO、ダイナミックレンジ、ホワイトバランス、フィルムシミュレーションの各種ブラケットおよびAdv.フィルターの撮影において、RAW画像を記録できるようになります。- 拡張感度にISO125、ISO160を追加
低感度の拡張感度でISO125、ISO160を選択できるようになります。- 長秒側のシャッタースピードを15分まで拡張
タイム撮影(T)時の長秒側のシャッタースピードは、従来30秒でしたが、最長15分までに大幅に拡張されます。- 感度AUTO設定の低速シャッター限界に「AUTO」を追加
感度AUTO設定の低速シャッター限界を「AUTO」に設定すると、レンズの焦点距離に応じてカメラが自動で低速シャッターの限界を設定するようになります。- 顏検出AFの高速化
像面位相差AFを活用することにより、顏検出AFがより高速になります。- AF-Cモードでの合焦表示の改善
AF-Cモードにおいて、合焦表示のハンチング動作を抑制し、より被写体を追い易くなります。- AFモードの「シングルポイント」に最少サイズを追加
AFモードの「シングルポイント」に最少サイズを追加。全6サイズから選択可能となり、最少サイズではピンポイントなフォーカシングが可能になります。- 「AFポイント表示」の追加
AFモードの「ゾーン」または「ワイド/トラッキング」において、AFポイントの常時表示が可能となり、より被写体を追い易くなります。
[設定方法]
フォーカス設定メニュー>AFポイント表示- 「AF-Cカスタム設定」の追加
AF-C設定時にピントの追従性を設定できる「AF-Cカスタム設定」では、被写体の動きに合わせた設定を5つのプリセットから選択できます。
[設定方法]
フォーカス設定メニュー>AF-Cカスタム設定- ピント位置拡大中の位置変更
マニュアルフォーカス、およびAF-Sの「シングルポイント」でのピント位置拡大中に位置変更が可能になります。- VIEW MODEに「アイセンサー+LCD撮影画像表示」を追加
VIEW MODEを「アイセンサー+LCD撮影画像表示」に設定することで、撮影はビューファインダー、撮影した画像の確認はLCDで行うという一眼レフのようなテンポでの撮影が可能になります。- EVFの表示タイムラグ短縮
AF-C中のEVFの表示タイムラグを短縮することにより、よりシャッターチャンスに強くなります。- カスタム1~7の名前設定
カスタム1~7に名前を設定できるようになります。
[設定方法]
画質設定メニュー>カスタム登録/編集>カスタム1~7>カスタム名編集- Exif用著作権情報
あらかじめ「作成者名」と「著作権者名」を登録することができ、自動的に撮影画像のExifにコピーライト情報を付与できるようになります。
[設定方法]
セットアップメニュー>保存設定>著作権情報- ボイスメモ機能
画像再生時に最長30秒の「ボイスメモ」を録音可能になります。
[設定方法]
再生メニュー>ボイスメモ設定>ON
※再生画像を表示しているときにフロントコマンドダイヤルを長押しで録音開始。放すと録音停止します。- AEブラケットの機能拡張
従来の最大±2段、3枚から最大±3段、9枚までのAEブラケット撮影が可能になります。- 「カードなしレリーズ」設定の追加
「カードなしレリーズ」設定をOFFに設定することで、SDカードの入れ忘れを防げます。
[設定方法]
セットアップメニュー>操作ボタン・ダイヤル設定>カードなしレリーズ