ニュース

プロ機材ドットコム、復刻版「Tiltall三脚」を販売

1946年からのクラシックスタイル 一脚になる新機能も

プロ機材ドットコムは、TILTALL社のアルミ三脚「TE-01S」(シルバーカラー)および「TE-01B」(ブラックカラー)を6月28日に発売した。販売価格はTE-01Sが税込3万240円、TE-01Bが税込2万7,000円。

1946年に発売されたTiltall三脚の復刻版というアルミ三脚。3ウェイ雲台一体型で、脚の1本を取り外して一脚として使える新機能も搭載している。

左から、発売済みのゴールド、新発売のシルバーとブラック

全高は185cm、エレベーター下げ全高は152cm、縮長は75cm、耐荷重は5kg、重量は2.9kg。専用バッグが付属する。

TE-01B

Tiltallの製品サポート用ブログによると、Tiltall三脚はニューヨークでアイスクリームを売っていたイタリア人のシーザーとマークのマルキオーニ兄弟が、写真用品にビジネスの活路を見いだしたのが始まり。マークは工業デザインに関心があり、シーザーは写真の撮影と現像を趣味にしていた。

当時シーザーが使っていた三脚は重く、またチルト機構がなく、水平アングルでしか撮影できないことに不満があった。そのためチルト可能な雲台開発に注力したが、第二次大戦後に三脚そのものを作ると決め、1946年に最初のTiltall三脚が生産された。

その後Tiltall三脚は好評を得て、1973年には35mm小型精密カメラのライカで評判の高いエルンスト・ライツ社と契約。「Leitz Tiltall Tripod」として引き続きアメリカで製造されていた。

現在は台湾のオリバー・ヤン氏がTiltall三脚のデザインを所有・製造しており、ラインナップには一般的な仕様のカーボン三脚などもある。その中にあって、TE-01シリーズは1946年のオリジナルスタイルを継承した現代版の復刻モデルといえる。

プロ機材ドットコムによると、JR東日本が2014年に放映した「行くぜ、東北。」のテレビCMで女優の木村文乃さんがライカM4を載せていたのがTiltall三脚だという。