写真で毎日をハッピーに! シティリビング女子カメラ部 キラキラ夜景撮影の会レポート

横浜・アメリカ山公園のクリスマスイルミネーションの前で、コーチのきょん♪先生と、部員34名のみなさんでハイ! チーズ♪

オフィスで働く女性のための情報紙『シティリビング』が主宰するカメラ女子部は、楽しみながら写真の上達を目指し、最終的にオリンパスショールームでの写真展を目指す部活です。コーチはゆるかわ写真家のきょん♪(川野恭子)さん。

今回は、カメラ女子部の10期生 5回目の「キラキラ夜景撮影の会 in 横浜」をレポートします。

カメラでオフィス以外の生活をより楽しく♪

『シティリビング』では、ゴルフ部や女子フットサル部、ランニング部などバラエティに富んだ「シティみんなの部活」を実施しています。

シティリビング女子カメラ部(以下、女子カメラ部)は、写真を撮ることが好きで、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラからミラーレスカメラにステップアップしてみたいという人に向けて、2009年に発足しました。3か月の全6回の講座で、写真の基礎からかわいく撮影する方法までを楽しみ切磋琢磨しながら学びます。卒業生はすでに300人を超えたそうです。

女子カメラ部は人気があり、募集をかけると毎回抽選になるほどの応募があるそうです。「何度も応募して、やっと参加することができました」という参加者の方もいました。

2013年10月からはじまった第10期では、ゆるかわ写真家のきょん♪先生が講師を担当することになりました。

はじめにきょん♪先生に、女子カメラ部についてお話を伺いました。

「女子カメラ部の10期目の講師として任命された時、シティリビングさんとオリンパスさんが大事に育ててこられた部活なので、大変緊張しました。どのようにレッスンを進めて行こうか大変迷いましたが、ワタシらしく、楽しくフレンドリーに進めていこう……と決めたところ、回を重ねるにつれ部員の仲間意識が強くなり、その結果、お互いを良きライバルとして認識しあい、どんどん良い写真を撮りたい! という活気に溢れた部活に成長していったと思います。今では本当にこのメンバーと出会えて良かったと心から思っています」

「全6回で次回が最後なのはとても寂しいですが、最終目標の展示に向けてワタシも部員の皆さんと成長していくつもりです」

部活中の約3ヶ月間、OLYMPUS PEN Lite E-PL6ダブルズームキットが、部員全員に貸し出されます。

シティリビング女子カメラ部コーチのきょん♪先生。夜景撮影の会では、夜景の撮り方以外に三脚の使い方&選び方を教えていただきました。
部員は35名。ほぼ全員がミラーレスカメラ初心者。部活に参加するまではスマートフォンやコンパクトデジタルカメラで撮影していたそうです。

部活では毎回、宿題がでます。前回の宿題のお題は、「レンズの広角と望遠を使って撮影すること」。広角のパース効果や望遠の圧縮効果や大きなボケを意識した作品を1枚ずつ発表しました。

キラキラ夜景をかわいく撮ろう♪

女子カメラ部5回目は、夜景撮影の会でした。部活も4回を終え、参加者同士が仲良くなっており、とても楽しそうな雰囲気ができあがっていました。

はじめに4回目の授業の宿題発表と講評が約1時間半行われました。「宿題の発表と講評でほかの人の作品が見られるのは、とてもいい刺激になります」と、ほかの人の作品を見て、熱心にメモを取る方がたくさんいました。

講評が終わると、きょん♪先生から夜景をキラキラかわいく撮るコツがレクチャーされました。

三脚がなかったときに手持ち撮影でぶれにくくなる設定や三脚の選び方&正しい使い方、キラキラかわいく撮るコツなどを学びました。

手持ちで夜景を撮る設定

(1)A(絞り優先)モードで、F値を最小(絞り開放)にしよう♪
(2)ISO感度を上げて、光に敏感になるように設定しよう♪

きょん♪先生流 キラキラ夜景のポイント

(1)露出を明るめに設定しよう♪

露出補正で明るくすると手ブレしやすくなるので、ISO感度を上げるか、三脚を使いましょう。

ISO感度を変えずに絞り優先モードで露出を上げると、人物がぶれて写りました。シャッタースピードが遅くなったためです。

(2)ホワイトバランスで色を変えよう♪

見たままの色に近い写真を撮りたいときはホワイトバランスをオートに、色味を楽しみたいならホワイトバランスを変えてみましょう。

ホワイトバランスをオートから電球に設定して、クールな印象で撮影してみました。

(3)玉ボケを作ってキラキラ夜景♪

F値を最小、ズームを望遠側、ぐぐっと近寄る…すると、玉ボケが作りやすくなります。

(4)スターライト効果でキラキラ夜景♪

最近のオリンパス製ミラーレスカメラの場合、アートフィルターのポップアートやファンタジックフォーカスなどの「効果の追加」から「スターライト」を設定すると、光が十字にきらめく効果を楽しむことができます。

きょん♪先生いわく、「ファンタジックフォーカス」は、夜景がふんわり幻想的に写るのでオススメだそうです。

(5)三脚を使って光を遊ぼう♪

Sモードでシャッタースピードを4〜5秒に設定すると、光の軌跡を写したり、露光間ズームを楽しむことができます。

三脚を使い、露光間ズームで撮影。シャッターが開いている間に、ズームを広角から望遠に動かします。光が飛び出てくるように写りました。

女子カメラ部が夜景撮影に訪れた場所は、みなとみらい線の元町・中華街駅からエスカレータで行くことができるアメリカ山公園。ここのイルミネーションは、12月31日まで毎日18時から23時まで点灯します。

アメリカ山公園は、元町・中華街駅の上部を増改築して整備した公園。エレベーターやエスカレータで、駅と公園を行き来することができます。2013年のイルミネーションは11月22日から始まりました。
撮影前に三脚の使い方をおさらいしました。三脚は脚の太い方から伸ばして使うと、安定しやすくブレにくくなるそうです。
キラキラと輝くイルミネーションを、いろいろな設定を試しながら撮影するカメラ女子たち。写真を見せ合いながら、撮影を楽しんでしました。
参加者のもとを回りながら、ていねいにアドバイスをするきょん♪先生。

夜景撮影を楽しみながら1時間半が過ぎたころ、きょん♪先生がペンライトを取り出し、「絵を描きますよ〜!」とみんなを集めました。三脚を使って、5秒ほどシャッターを開けている間にきょん♪先生がペンライトを動かすと…写真にハートの軌跡が! 「すご〜い♪」「かわいい!!」と、参加者のテンションがいっきに上がり、たいへん盛り上がりました。

みんなの心をわしづかみにした、ハート写真♪
ペンライトを動かしながら、みんなでいろいろな絵を描きました。寒かった夜景撮影も体を動かすことでポカポカに♪

女子カメラ部は卒業展示という1つの目標に向かって活動するので、学生時代の部活のように一体感が生まれ、とても仲よくなるそうです。ミラーレスカメラを持つことで、自分の生活が楽しくなったという声をたくさん聞くことができました。

最後にきょん♪先生から夜景撮影会の感想をお聞きしました。

「夜景撮影会では、慣れない三脚や、普段撮りなれないシーンということもあり、苦戦していましたが、それでもカメラの設定を変え、自分なりの夜景をおさめようとしていたので、とても嬉しく思いました。初めての頃は設定が分からず苦戦していたのが嘘のよう!皆さんの成長を感じた回でした」

「部員の皆さんには、写真があれば何気ない毎日がシアワセになるとお伝えしましたがいかがですか? カメラと仲良くなることで、さらに毎日が輝いて見えてくれたらうれしいです。」

カメラ女子部10期生の卒業展は、オリンパスプラザ東京ショールームギャラリーで、2014年1月9日(木)〜1月22日(水)まで開催されます。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

最後に、参加者の方の作品を紹介します。

撮影者:じゃすみーさん「本格的に夜景撮影に挑戦したのは初めてでしたが、難しい! の一言につきました。納得できる1枚を撮影できるまでは、まだまだ時間がかかりそうです」

撮影者:tomokomokoさん「夜景は手ぶれが課題だったのですが、やはり難しかったです。マニュアルフォーカス、シャッタースピードの設定、アートフィルター機能の使い方等は大変勉強になりました。これからイルミネーションがきれいな季節なので、たくさん練習してコツをつかみたいです」

撮影者:ともみーるさん「夜景を際立たせるフィルターや設定を教えてもらいました。特に、RAW撮影&多重露出は今まで使ったことのない機能で、カメラでここまで設定できるのか!! とビギナーの私は今回も感動でした。ミラーレスカメラは、デジカメやスマホを拡張して色んな設定ができるので、奥が深いし、圧倒的におもしろいですね♪」
撮影:さきまるさん「ピントを合わせるものによってスターライト効果の光具合が違って、同じシュチュエーションで撮っていても微妙に光加減や角度が違ってしまい同じものは撮れないなあと感じました。黄色い円柱にイルミネーションが絡んでいるところ越しにピンクのイルミネーションがちらばってみえたところを撮りました。宇宙のイメージです。写真はその場の風景と一緒に一瞬の空気感も切り取るので一期一会の気持ちで大切にシャッターを切っていきたいなあと改めて思いました」
(2013/12/2)
加藤マキ子(ツナ☆カメラ)
1981年生まれ。写真編集者。カメラ書籍を手掛ける編集プロダクションで女性向けのカメラ雑誌や書籍を多数手掛ける。その後、実用書系編集プロダクションを経て、2013年に独立。『光と色の写真の教科書 〜ふんわりフォトもこっくりフォトも思いのまま〜』『まりこ先生が教える やさしい写真の教室』などの企画・編集を担当。ときに、撮影や執筆も手掛けることも。仕事が好きで、マグロのように止まらず常に全力疾走中!