【女性限定】オリンパスの撮影会「プチフォトルージュ」に参加してきました♪〜水族館でかわいくきれいに撮る方法〜

講師の金森玲奈先生(前列右から3人目)とプチフォトルージュに参加したみなさんで記念撮影♪ カメラを買ったばかりの人から、数台所有しているベテランの人まで12名の方が参加しました。

オリンパスが開催するフォトルージュ(PhotoRouge)は、「カメラに詳しい男性と一緒に学ぶのはちょっと怖い」「カメラを持ってひとりで撮影するのが恥ずかしい」といった女性のために開催された女性限定の写真講座です。今回は金森玲奈先生が担当するプチフォトルージュ(PetitPhotoRouge)の水族館撮影をレポートします。

ほとんどの方がひとりで参加され、その場ですぐに親しくなっていました。何度も参加している常連の方もいました。

「女性限定」「気軽に参加できる」が人気のヒミツ♪

オリンパスが開催する女性限定の写真講座は、講義、撮影、講評の全3回の講座で構成されているフォトルージュと、1回で終了するプチフォトルージュの2種類があります。

フォトルージュは、回を重ねてじっくり学ぶことができるので、上達しやすく、写真の友だちができやすいというメリットがあります。しかし、3回の講座にすべて出席するのは難しい、という声もあったそうです。

そんな声から、1回だけで終了するプチフォトルージュが昨年から設けられました。気軽に参加できることから、初めてミラーレスカメラを買った人だけでなく、カメラ歴が長い人にも人気とのこと。参加させていただいたプチフォトルージュでは、何度も受講しているリピーターの方もいました。

フォトルージュ&プチフォトルージュは、受講者だけでなく講師の方も女性で、「気軽に質問がしやすい」「やさしい言葉で説明してもらえる」という感想も。カメラを始めたばかりの人でも質問しやすい雰囲気が人気の理由みたいです。

水族館できれいに撮る6つのポイント

水族館は、「ブレてしまう」「ピントが合わない」「色がきれいにでない」「水槽が反射してきれいに撮れない」など失敗しやすく、きれいに撮影するのが難しい場所です。

 最初に金森玲奈先生から、水族館できれいに撮るポイントを教えていただきました。

1)シャッター優先AEを使って被写体の動きを止める
被写体がブレてしまうときは、撮影モードを「S」にして撮影します。シャッター速度の目安は、動きの速い魚なら1/125秒。イルカなら1/250秒〜1/400秒。連写で撮影するのも効果的です。(撮影:電気猫さん)
2)ISO感度を上げてブレを防ぐ
室内展示場は暗いため、シャッター速度が遅くなりブレやすくなります。ISO感度を高めに設定してブレを防ぎましょう。ただし、ISO感度を上げるほどザラザラしたノイズがでやすくなります。こちらの画像はISO2000で撮影しました。
3)ホワイトバランスの「電球」を使って色を統一する
屋内展示場は複数の色の照明が使われているミックス光なので、色被りを起こし色がきれいにでません。そんなときは、ホワイトバランスを「電球」に設定して、画面の色を青で統一してみましょう。
4)色のないモノクロの世界で撮ってみる
色がきれいにでないときの解決法として、あえてモノクロで撮るという方法もあります。色のない世界で撮影すると、色被りだけでなく高感度ノイズも目立たちにくくなります。ピクチャーモードのモノクロや、アートフィルターのジェントルセピアやラフモノクロームも使ってみましょう。
5)レンズを水槽のガラスに近づけて反射を防ぐ
レンズを水槽のガラスに目いっぱい近づけると、映り込みができにくくなります。レンズとガラスの間を黒い布などで覆えば、さらに映り込みが防げます。また、白い服は映り込みやすいので、水族館に行くときは黒い服がおすすめです。
明るいレンズでブレを防ぐ
明るいレンズを使うと、光を多く取り込めるのでブレにくくなります。水族館の撮影では、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(左)や、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8(右)がおすすめとのこと。プチフォトルージュでは、貸出用の交換レンズが用意されていて、明るいレンズを試すこともできました。
金森玲奈先生の作品(1)
複数のイメージを一枚に納めることができるフォトストーリーを使った作品。日付を入れることで思い出が深まります。(E-P5 / M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8)
金森玲奈先生の作品(2)
クラゲと海藻の透け感をモノクロで表現した作品。静寂な世界が印象的です。(E-P5/M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8)

ほかの人の写真を見ることが新しい発見につながる

水族館ではイルカショーや、大水槽、クラゲ水槽などを回り、約二時間半の撮影を楽しみました。

最後に一か所に集まってベストショットを1枚を選び、背面モニターに表示したベストショットを見せ合い、金森先生のプチ講評がありました。

同じ場所で撮影しているにも関わらず、撮影された写真は十人十色。ほかの人の作品を見ることで、「こんな撮り方があるんだ!」「こうやって撮ればいいんだ!」など、ひとりで撮影していたら気づけなかった発見があったようです。

クラゲ水槽は一番人気がありました。クラゲはコントラストが低く、ピントが合わせづらい被写体です。金森先生にピント合わせについて質問をしたら、「自分が移動してコントラストがはっきりしている背景を選ぶと、ピントが合いやすくなりますよ」と教えていただきました。

参加した方に感想を聞いてみました

「水族館のクラゲがとても綺麗で撮りたかったのですが、暗いし動くのでピントが合わずとっても難しかったです」

「水族館で撮影すると失敗写真が多かったのですが、今日は先生のアドバイスを聞いたおかげで、いつもより成功写真が多くて嬉しかったです」

「今年の11月に撮影旅行を計画しています。それまでにカメラを使いこなせるようになりたくて、参加しました。暗い場所で撮影する方法が学べて、とても勉強になりました」

「プチフォトルージュは、女性ばかりで気兼ねなく参加できて楽しいし、ほかの方の写真が刺激になるので時々参加しています」

それでは参加した方の作品を紹介します。

撮影者:BOOCHANさん
撮影者:BOOCHANさん
撮影者:電気猫さん
撮影者:電気猫さん
撮影者:レッドコアラさん
(2013/7/22)
加藤マキ子(ツナ☆カメラ)
1981年生まれ。写真編集者。カメラ書籍を手掛ける編集プロダクションで女性向けのカメラ雑誌や書籍を多数手掛ける。その後、実用書系編集プロダクションを経て、2013年に独立。『光と色の写真の教科書 〜ふんわりフォトもこっくりフォトも思いのまま〜』『まりこ先生が教える やさしい写真の教室』などの企画・編集を担当。ときに、撮影や執筆も手掛けることも。仕事が好きで、マグロのように止まらず常に全力疾走中!