編集後記

2022年6月10日

宮本義朗

富士フイルムから、“カメラに付ける冷却ファン”なるものが発表されました。その前にまず「X-H2S」の話だろ、という気もしますが今回はひとまず置いておきます……。

美的感覚というものは各個人によって大きく異なるもので、今回の冷却ファンについても色々な声が聞こえてきそうです。ファン単体で見ると「?」な感じもしますが、カメラに装着した様子はなかなかどうして、メカ感が増して悪くないんじゃないか、というのが実物を見た感想でした。

ファンの回転音も、耳で聞く分にはそれほど気にならない印象。これがカメラマイクにどのような影響を及ぼすのかは、実に気になるところです。ただし本格的な動画撮影となれば外部マイクの活用も想定されるので、なおさら問題にならないレベルなのではないかと予想しています。

「ちょっとかっちょいいじゃん」とは思っても、静止画撮影時での利用は想像しがたいところがありますよね。やはり動画撮影、特に長時間にわたる場合での利用がメインになりそうです。カメラの熱対策について、ユーザーが様々に工夫している様子はWeb上などでも目にしますが、それに対するメーカー側の回答のひとつが今回の専用冷却ファンだということでしょう。

メインのカメラ製品とあわせて発表される、いわゆる周辺機器的な位置づけではありますが、心をくすぐられるモノも多く、製品発表時の楽しみポイントのひとつですね。