編集後記

2021年5月14日

鈴木誠

3月に遡りますが、柏木龍馬さんの展示を目当てに青山のアウディへ行きました。青山かつ高級車ブランドという状況にも気後れは無用で、スタッフの方々が作品解説のみならず、モチーフになっているRSシリーズのことも説明してくださり楽しいひとときでした。

一見、スマートで普通っぽいスタイルの車(よく見ればタイヤが大きかったり、走りの気配はムンムンですが)なのに、とんでもないハイパフォーマンスを秘めているという面白さが素敵だなあと思ったり。

そんな空間で再会したのがライカTL2。「アルミ削り出しのカメラって、いまだ珍しいよなあ」としみじみ考えてしまい、興味が再燃しています。手元にこういう“塊感”というか、“マテリアル”みたいなモノがあるっていいなあと、ボンヤリ考え続けています。そして何より、柏木さんの「Mレンズで撮っているけど(外付けビューファインダーを覗いているから)ライブビューでピントは直接見てない」という撮り方のスゴさに、改めて驚くのでした。