編集後記

2020年10月30日

宮本義朗

大型バイクを所有しているのですが、先日久々にツーリングに出かけました。一番気持ちの良い季節が外出自粛期間と重なり、あっという間に猛暑の夏に。近年は異常な暑さで、この季節に無理してまで走ることも少なくなりました。ここ最近、やっと涼しくなってきたと思ったら、天気の安定しない週末が続きましたね。

高校を卒業したての頃、YAMAHAの「Vino」のような可愛い系のスクーターが欲しかった私が祖父から譲り受けたのは、YAMAHAの「YB-1」。4段変速のロータリー式マニュアルミッションを採用した原動機付自転車です。クラシカルで渋い外観にとても愛着がわき、大学を卒業して社会人になり、実家を離れるまで多くの時間を共に過ごしました(今は父が乗っています)。

マニュアルバイクの面白さにハマると、さらに大きいバイクに乗りたくなる。これはもうしょうがないことです(フルサイズセンサーのカメラが欲しくなるようなものです)。「YB-1」に乗り始めてじきに中型バイクの免許を取り、バイト代を貯めて早々にYAMAHAの「ドラッグスター400クラシック」を購入。学生時代はKAWASAKIの「ZZR400」に乗る友人とよくツーリングに行きました。

今はHARLEY-DAVIDSONの「FLSTSB Crossbones」(2008年式)というバイクに乗っています。フロントフォークとシートに採用したスプリングが特徴的な車種です。排気量1,584ccのエンジンを積んだ、重量約330kgのこのバイクをはたしてあと何年乗り続けられるだろうか。

バイクも趣味としての付き合いが長くなってきました。他にも大事にしているものはいくつかありますが、カメラはその中でも付き合いが短い方かもしれません。しかしカメラを手にするようになってから、他の趣味がより楽しくなったなと思います。バイクなども、写真にすることでより好きになるし、“記録”を残すことでその行為もなんだか価値が大きくなるような気がします。カメラ自体がもちろん面白いものなのですが、自分の大事なものに、より彩りを与えてくれる良い手段でもあるのだなと。

久しぶりのバイクにまたがりながら、バイクとの出会いや今の趣味について、あらためてそんなことを考えてしまいました。