岡嶋和幸の「あとで買う」

1,956点目:6×6判カメラによるモノクロ鉄道写真の世界

諸河久『スクエアの鉄道写真』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

諸河久『スクエアの鉄道写真』

本日は鉄道写真の本です。といっても近年ではなく、1970年代に全国各地の国鉄や私鉄の列車を6×6判の中判カメラ「Hasselblad 500CM」で撮られたもの。

ブローニーのモノクロフィルムをデジタイズ(たぶん印画紙プリントからではないと思います)し、ダブルトーン印刷された写真集です。

108点目で善本喜一郎さんの写真集『東京タイムスリップ1984⇔2021』を紹介したときにも触れましたが、最近では「どうしてわざわざモノクロにするの?」と思われるようです。

この写真集も別に「昭和ノスタルジック」を狙ったのではなく、その当時にカラーフィルムではなく、あえてモノクロフィルムを選んで撮られたのだと思います。

そういうコンセプトでモノクロフィルムで撮られたものだから、モノクロの写真集になったわけですね。

販売価格は3,960円です。

撮影されたのは鉄道写真家の諸河久さんで、過去にもモノクロームの鉄道写真のシリーズを出版されています。

それらもモノクロフィルムで撮られたものなのかどうかは分かりませんが、全てのタイトルに「モノクロームの」と付いています。

コスト削減ではないと思います(印刷コストはカラー印刷と変わらない?)。でも個人的にそれらはカラーでも見てみたいです。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。