岡嶋和幸の「あとで買う」

1,886点目:今なお現役で活躍する森山大道の魅力に迫る

新潮社『芸術新潮 2026年7月号』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

新潮社『芸術新潮 2026年7月号』

本日は『芸術新潮』です。その最新号の特集は、戦後日本の写真界を牽引し、今なお現役で活躍されている森山大道さん。「世界中の人々の心を揺さぶり続ける写真家が問い続けてきた『写真とはなにか?』という思考の跡をたどり、多彩な作品を通してその魅力に迫る」内容になっています。

「生涯篇」と「作品篇」で構成され、前者は「森山大道をするための七章」という興味深い内容。目次には「シャイな少年が世界的写真家になるまで」「学校ぎらいで読書好き」などの見出しが並んでいます。作品も多数紹介されていて、ファンならずとも見応え、読み応えのある特集号です。

第2特集は「日本女性写真家の新しい歴史」で、Art News exhibitionのコーナーでも東ドイツの女性写真家の歴史をたどる展覧会に注目するなど、写真を多角的に取り上げるこの号は永久保存版と言えるでしょう。

販売価格は1,700円です。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。