岡嶋和幸の「あとで買う」

1,536点目:12カ国でベストセラーの指南書の日本語版

フィン・ビールズ『ストーリーを語る、写真の撮り方 心に残る作品をつくるための5つのステップ』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

フィン・ビールズ『ストーリーを語る、写真の撮り方 心に残る作品をつくるための5つのステップ』

本日は世界12カ国で出版されたベストセラーの写真解説書の日本語版です。ストーリーテリング(物語を語ること)をテーマに、印象的な写真を撮るためのガイドブックで、中級以上のフォトグラファーを対象とした、ステップアップに役立つ内容となっています。

著者のフィン・ビールズさんはInstagramのフォロワー数が56万人を超える写真家。もともとはデザイナーで、仕事で発注した写真が気に入らず、自分で撮るようになったそうです。ストーリーの組み立て方からさまざまな表現手法まで、物語のある写真を撮るために必要なことが解説されています。

「受注」「準備」「撮影」「編集」「納品」の5つの章立てになっていて、それぞれ練習や課題が用意されています。それらをクリアしていくことで、心に残る作品を作るためのノウハウを身に付けられるようになっています。価格設定やロケハン、カラーグレーディングなどについても紹介されています。販売価格3,080円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。