岡嶋和幸の「あとで買う」

1,421点目:画像編集やプリントで大切な環境光を管理

セコニック「C-4000」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

セコニック「C-4000」

本日発売のカラーメーターです。フィルム写真全盛のころはミノルタの製品を愛用していましたが、当時使うのは撮影のときだけ。でもデジタル写真全盛の現在は、撮影だけでなく、画像編集やプリントを行う室内環境の光の管理でも使うようになりました。

主に色温度や演色評価指数を測定します。LED電球など照明機器を購入するときは公開されているスペックを頼りに選ぶことになりますが、厳密には実際の色温度や平均演色評価指数とは異なる場合がほとんどです。それを1度知ってしまうと気になって仕方がありません。

むしろカラーメーターなどで測定せず、スペックを信じるほうが幸せなのかも。でももう手遅れです。695点目で「C-800」を紹介しましたが、こちらを使ってからはパソコン作業を行う部屋の環境光だけでなく、ストロボなどの照明機材や撮影場所の光の状態に対する意識がより高まりました。それらを数値化するなどして状況を把握し、できる範囲でコントロールすることで、画像編集の負担軽減やカラーマッチングにもつながっているように感じます。販売価格は21万7,800円前後です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。