岡嶋和幸の「あとで買う」

1,281点目:撮って楽しい個性的なフィルムカメラ

リコーイメージング「PENTAX 17」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

リコーイメージング「PENTAX 17」

本日は「PENTAX 17」です。受注再開がアナウンスされ、Amazonでも普通に購入できるようになっています。販売価格は8万円前後です。

実際に手にしたときの感触は、見た目の印象より軽かったこと。毎日持ち歩いても負担にならないコンパクトさが魅力です。36枚撮りのフィルムを装填すると72枚撮れるハーフサイズフォーマットのカメラです。フィルム1本を撮り切るのが大変でした。

カラーネガ、モノクロ、カラーポジで撮ってみましたが、光の選択や画面構成をきちんと考えて撮れば露出はほとんどハズレなしです(当然ですね)。でもゾーンフォーカスに慣れないためか、ピントはけっこう外しました。そのあたりはデジタルカメラマガジン9月号のプリント連載で触れています。

応援企画というわけではありませんが、今後もPENTAX 17ユーザーに向けた情報を発信していく予定です。購入を考えている人ではなく、どちらかというと購入した人に向けた内容になります。

デジタル化して終わりではなく、プリントしたり、それを作品にまとめて写真展や写真集などに発展させたいと願うのなら、フィルムを捨てずに残しておくことはもちろん、ちゃんとした現像も心がけたいもの。それらの情報もしっかり伝えていきたいと考えています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。