岡嶋和幸の「あとで買う」

808点目:商品撮影を極めたい人にお勧めの技法集

玄光社『コマーシャル・フォト集成 スチルライフ撮影技法篇』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

玄光社『コマーシャル・フォト集成 スチルライフ撮影技法篇』

本書は月刊誌『コマーシャル・フォト』の特集を1冊にまとめたものです。商品撮影のライティングや撮影技法について、基礎から応用、裏技まで、豊富な作例や図版などを交えながら解説しています。

前半は化粧品と料理、後半は腕時計や宝石、カメラ、ファッション小物などいろいろな被写体が登場します。

プロの技が惜しみなく紹介されていて、撮影の技術力アップに最適です。難易度の高い光り物のライティングもとても参考になります。

13人のフォトグラファーによる卵を使った撮影技法はとても興味深く面白いです。販売価格は3,300円で、Kindle版もあります。240ページとボリュームもあり、手元に1冊あると何かと役に立つでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。