岡嶋和幸の「あとで買う」

619点目:耳に装着する超小型メトロノームでフィルム現像

コルグ「StrokeRhythm SR-1G」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

コルグ「StrokeRhythm SR-1G」

あるプロゴルファーのYouTubeチャンネルで、メトロノームのスマートフォンアプリを使った練習法を紹介していました。それを見たときはフォトライフには関連ないアイテムだと思いました。その後、ドイツのウィットナー社の木製メトロノームがSNSの広告に表示されてひと目ぼれ。フィルム現像時の撹拌をテンポ良く行えるのではと考えました。でも水回りで使うのはもったいないです。ちなみに、本連載でもたまに登場するブランド「Neewer」のラインアップにメトロノームがあってびっくりしました。カメラ関連だけではなかったのですね。

フィルム現像のときは、アナログの暗室時計の秒針に合わせて現像タンクを振っています。その速さは人によって違いますが、好みの仕上がりになるテンポで撹拌するのにメトロノームは有効なはず。本当は目でテンポを確認できる振り子式が良いのですが、電子式の製品のほうが手ごろです。温湿度計やタイマー機能が付いた防水仕様のメトロノームがあるとうれしいのですが、そもそもそのような用途で使うアイテムではないので理想のものを見つけることはできませんでした。

電子式のものだとセイコーインスツル、ヤマハ、コルグなどのメーカーから発売されています。中でもコルグのイヤホン型の「In-EarMetronome IE-1M」は耳元でメトロノームの音を聞くことができ便利です。販売価格は2,000円前後。ジョギング、ウォーキング、ウェイトトレーニングなどのエクササイズの速度キープにも活用できます。ゴルフ練習用の「StrokeRhythm SR-1G」もラインアップされていて、販売価格は3,900円前後。スペック的な違いは特にないようなので、楽器練習用のIE-1Mのほうがお買い得です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。