岡嶋和幸の「あとで買う」

323点目:普段使いできる手ごろなファインアート紙

ダイヤミック「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ダイヤミック「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」

本日発売のデジタルカメラマガジン最新号では、プリントの連載で新しいインクジェット用紙を取り上げています。毎年のように各社から新製品がいろいろ登場するので楽しみにしているのですが、今回はキャンソン・インフィニティとダイヤミックのピクトリコプロシリーズに注目しました。

ダイヤミック製品はGEKKOシリーズも人気ですが、「ピクトリコプロ・シルキーフォトペーパー」と「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」が2月に発売されラインアップがさらに充実。ピクトリコプロ・シルキーフォトペーパーは絹目調の写真用紙で、A4サイズの20枚入りが1,400円前後と低価格が魅力です。

ピクトリコプロ・ファインアートスムーズは滑らかなマット面質で、コットンの風合いが感じられる柔らかい手触りが好印象です。販売価格はA4サイズの15枚入りが1,650円前後と、今回一緒に取り上げたキャンソン・インフィニティのラインアップよりも手ごろで、ファインアート紙でのプリント表現を気軽に楽しめる製品といえます。

上位プリンター用のICCプロファイルも用意されているので、フォトコンテストの応募作品などでぜひ試して欲しいです。A3ノビやA2といった大判サイズもラインアップされているので、写真展などで使ってみるのも良いでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。