岡嶋和幸の「あとで買う」

105点目:謎多きアマチュア写真家の生涯を追った映画

DVD「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

DVD「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

死後に花開いたアマチュア写真家のヴィヴィアン・マイヤーは、ベビーシッターとして働きながら写真を撮り続けていました。でもそれらは一度も発表することはなく、2009年に83歳で亡くなられています。残された膨大なネガフィルムやプリントなどを手に入れたコレクターによって彼女の作品がインターネットで公開され、2011年には写真集「Street Photographer」が出版されています。私も発売後すぐに購入したのですが、モノクロのストリート・スナップ作品はどれも見応えがあります。セルフ・ポートレート作品に登場するローライフレックスは、私の愛機でもあるため親近感を覚えます。

このDVDはそのミステリアスな生涯と、作品の発見に至るまでを描いたドキュメンタリー映画です。販売価格は2,000円前後です。カラー作品による写真集「The Color Work」はまだ購入していないのですが、その前にこの映画を見てみたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。