クルマとカメラ、車中泊

#06:夏も冬も、砂浜のお供にスタックラダー

今日の一枚。やっぱり晴れた日の海は気持ちいいよね。ものすごく蒸し暑いけれど気持ちいい。心地良さって視覚からの情報もすごく影響するんじゃないかなあ。というわけですが、話はこれだけは終わらないよ(笑)

ここは毎日のように来ている場所なんだけど、止まるとこれくらいタイヤが埋まります。後ろは大したことないけど、前は結構埋まってる。二輪駆動だとアウトな状況ですね、これ。ここには行かないほうがいいでしょう。うちは四輪駆動なので少し吹かせば問題ないけど。

だけど実は油断禁物。うちのエブリイはフルタイム4WDという形式なのだけれど、この形式だと主駆動輪(エブリイは後輪)の片側が空転すると前輪に駆動力が伝わらず、空転しているタイヤが穴を掘るだけになってしまうのです。あっという間に車のお腹が地面に接地してスタックの状態になってしまうのです(実はこの場所で一回やらかしてます)。軽なのでタイヤが小さいせいもありますね。

なので、砂浜へ行くときに持って行くのはこれ。スタックラダー。雪だけではなく砂にも有効です。

ちなみに同じフルタイム4WDでもセンターデフロックがついているものや、パートタイム4WDと言われる切り替え式の4WDの場合はこのくらいの砂では何の問題もありません。自分の車の駆動形式を改めて調べてみましょうね。

また、同じような埋まり方でも、晴れの日が続いて砂が締まっていない時はよりスタックしやすくなりますよ。

スタックラダーの使い方

というわけでスタックラダーの出番です。これはスタックしてから使うよりも、スタックする前に使ってしまった方が安心です。転ばぬ先の杖ってやつですね。動き出してしまえば、勢いで乗り切れるところも多いので、駐車したのち発進するときに使うのです。そしてスタックの心配のないところまで移動してからスタックラダーを回収です。

使い方は、駆動輪の進行方向側にスタックラダーの短い方を差し入れてやるだけです。この時はバックで出るので後輪の後ろ側に入れています。フルタイム4WDの場合、元の車両形式で主駆動輪が違っているので注意ですよ。二輪駆動の場合、FFなら前、FR・MRなら後ろですね。

脱出した跡をみると右側が深く掘れてますね。スタックラダーを使うと、いつもより軽いアクセルで脱出できます。以上、あくまでもスタックする前の使用法です。駐車して帰るとき、動き出す前に使いましょうね。というわけで、夏も冬も常備しておきたいスタックラダーでした。

折り畳みスコップが便利

うっかりスタックしちゃったら、スコップで砂を掻き出したり、ジャッキアップしてタイヤを持ち上げたりしてからスタックラダーを入れましょう。スコップはこんな折り畳み式が便利。いろいろ付属品がついててお得感があるんだけど、ナイフなど、持ち歩いているとよろしくないものが含まれているので、外しておきましょうね。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。またドローンでの撮影や、国家資格の審査員も行なっている。コロナ禍の影響で拠点を九十九里に移してから、ネット通販、特にAmazonの利用機会が増加。ちょっとくらい評価が悪くても買ってしまう“密林の探索者”を自認している。