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モノ・レイク(前編)
[2008/07/09]

雪が降った5月のセコイア
[2008/06/25]

5月、霧のキングス・キャニオン
[2008/06/11]

サンタ・クルーズ島へ日帰りの旅
[2008/05/21]

春のデスバレー(後半)
[2008/05/07]

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パソ・ロブレスの冬
[2008/04/09]

モハヴェ砂漠の冬(後半)
[2008/03/26]

モハヴェ砂漠の冬(前半)
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砂漠のルート66
[2008/02/27]

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[2008/02/14]

冬のカーピンテリア
[2008/01/30]

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[2008/01/16]


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LOVE RIDE


F9 / 1/200秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(19mm)
小型ストロボ使用。露出補正+0.3EV
 「筋ジストロフィー協会をサポートする」ファンドレイジング(資金調達)のイベントがLAであると新聞で知ったのは、イベントの当日の日曜日の朝だった。「LOVE RIDE」と呼ばれているこのイベントは、単日開催のモーターサイクルのイベントとしては世界最大だ。モーターサイクル好きの人たちが、ダウンタウンから15分ほど北東にあるグレンデールという町のハーレー・ダビットソンのお店に集合し、午前9時にそこからスタートしてインターステイトフリーウェイ5番を北へ40マイル、カスタイック・レイクまで走行し、そこで1日中イベントが行なわれるのだ。

 今回が23回目で、ホストにコメディアンでTV司会者のJay Lenoや、俳優のPeter Fondaも来ると書いてある。メインスポンサーのひとつにはハーレー・ダビットソンの名もある。かなりの数のモーターサイクルが集まりそうで、特にハーレーは、音が大きいからすごいイベントになりそうだ。

 朝起きたのが8時過ぎだったが、日曜日の朝は車も少なく、30分もあればグレンデールに行けるので、僕はシャワーを急いで浴び、すぐに現地に向かった。グレンデールのハーレー・ダビットソンのお店近くまで来ると道は閉鎖されていて、かなり手前に車を止めて歩かなければならなかった。とことこ歩いていくと、出発待ちの多くのモーターサイクルが道に並んでいた(写真1、2)。

 ハーレー・ダビットソンだらけで、ライダーの年齢層は高いようだ。アメリカではフリーウェイで見かけるハーレーのライダーは年齢層が高く、スポーティーな日本製のモーターサイクルは若者が多い。ハーレーは大人の乗り物なのだ。

※画像をクリックすると等倍の画像を別ウィンドウで開きます。
※すべてカメラはキヤノン EOS 20D、ホワイトバランスは昼光色、感度はISO100です。
※RAWで撮影した画像をJPEGに変換しています。
※画像下のデータは絞り/シャッター速度/レンズ(実焦点距離)です。


写真1
F11 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(52mm)
ガススタンドで給油する人
写真2
F13 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(23mm)
いったい何人のライダーがいるのだろうか

 まもなくするとハーレーが大きなエンジン音を立てて出発し始めた(写真3)。ハーレー独特のエンジン音が、切れ目なくサンデーモーニングの空に響き渡る。人ごみと騒音が苦手の僕が、うるさいと感じないのはどうしてなのか。それどころかなぜか嬉しくなる音なのだ。ハーレーのこのエンジン音には人間を虜にする何かがありそうだ。


写真3
F13 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(70mm)
動き出したハーレー
写真4
F8 / 1/250秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(48mm)
オートフォーカスをAI SERVOに

 グレンデールに集まる多くのモーターサイクルをひと目見ようと家を出たが、大きなエンジン音を立てて出発した彼らを見ていると、だんだん彼らと走りたくなってきた。僕は車に戻り、彼らとは違う入口からインターステイトフリーウェイ5番に入った。彼らを少し追うかたちになったが、すぐに追いつく。フリーウェイはあまりの数のハーレーで、のろのろ運転だった(写真4)。遅いと言っても50マイル(80km/h)は出ていたから(写真5、6)、運転しながら写真を撮った僕は減点ものかもしれない。


写真5
F11 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(17mm)
オートフォーカスをAI SERVOに。露出補正+0.67EV
写真6
F8 / 1/250秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(70mm)
オートフォーカスをAI SERVOに

 ハーレー好きな人達とアメリカのフリーウェイを40マイル走行し、カスタイック・レイクに着く。自分のハーレーをどこに停めたのかわからなくなりそうな、ものすごい数のハーレー・ダビットソンがすでに並んでいた(写真7~21)。この日2万5,000台のハーレーが参加したとテレビで伝えていた。

 この日見かけたハーレー愛好家は、皆体格がよく力がありそうな人ばかりで、プロレスラーになれそうな人も多い。イベント会場には入らなかったが、これだけ多くのハーレー・ダビットソンを1日で見た僕は満足だった。そもそもライダーでない僕には、イベントに参加する資格もないのだが。


写真7
F10 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(28mm)
写真8
F6.3 / 1/250秒 / シグマ 55-200mm F4-5.6 DC(123mm)

写真9
F10 / 1/200秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(19mm)
小型ストロボ使用
写真10
F8 / 1/200秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(36mm)
小型ストロボ使用

写真11
F8 / 1/200秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(30mm)
小型ストロボ使用。露出補正-0.33EV
写真12
F8 / 1/200秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(19mm)
小型ストロボ使用。露出補正+0.5EV

写真13
F8 / 1/200秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(21mm)
小型ストロボ使用
写真14
F8 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(62mm)
露出補正-0.3EV

写真15
F9 / 1/200秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(62mm)
露出補正-0.3EV
写真16
F8 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(30mm)
露出補正-0.3EV
写真17
F11 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(48mm)
露出補正-0.17EV

写真18
F11 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(48mm)
写真19
F11 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(57mm)

写真20
F11 / 1/125秒 / シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(70mm)
露出補正+0.17EV
写真21
小型ストロボと24年も使っているボロボロのGITZO三脚。斜面が多いアウトドアでは、三脚をスタンド代わりに使用することが多い


URL
  バックナンバー
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dialy_backnumber/



押本 龍一
(おしもとりゅういち)東京品川生まれ。英語習得目的のため2年間の予定で1982年に渡米する。1984年、ニューヨークで広告写真に出会い、予定変更。大手クライアントを持つコマ―シャルスタジオで働き始める。1988年にPhotographerで永住権取得。1991年よりフリー、1995年LAに移動。現在はLAを拠点にショービジネス関係の撮影が主。日本からの仕事も開拓中。 http://oshimoto.net

2007/01/17 02:44
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