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RICOH GR IIIx

シリーズ初の40mm画角 GR IIIとの見分けポイントを探す

リコーイメージングが10月上旬に発売するレンズ一体型デジタルカメラ「RICOH GR IIIx」(リコー ジーアール スリー エックス)の外観をお届けする。

GR IIIxは、2019年に発売した「RICOH GR III」の基本仕様をもとに、新たに35mm判換算40mm相当となる「GR LENS 26.1mm F2.8」を組み合わせたバリエーションモデル。有効約2,424万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーや、センサーシフト式の手ブレ補正機構、超音波振動によるゴミ取り機構など、ほとんどの特徴をGR IIIから継承している。操作部の配置は完全に共通で、電源オンオフのスピード感などにもGR IIIとの違いは感じられなかった。

今回はチェックできなかったが、GR IIIxには新たに専用の1.5倍テレコンバージョンレンズも用意される。カメラ側のクロップ機能と組み合わせることで、35mm判換算約75mm相当と約107mm相当の画角でも撮影が可能になるという。詳細仕様や別売アクセサリーのラインナップは既報記事をご覧いただきたい。

GR IIIx

バッテリーはDB-110でGR IIIと同じ。USB Type-C端子からの充電・給電も可能
レンズ銘板が「26.1mm」であればGR IIIxだ
操作部配置はGR IIIと全く同じ

GR III(右)と比較

外観

外観のわかりやすい違いは、レンズ銘板の表記と、電源オフ時のレンズ部の厚さが2mm増えている点。表面仕上げにも目立った違いは感じられなかった。もともと底面のラベル以外に機種名の記載がないため、1mも離れたらGR IIIとGR IIIxを見分けるのは難しそうだ。併用する場合は、アクセサリーのリングキャップで色分けするのが有効かもしれない。

GR IIIx
GR III

なお、GR IIIxにもドレスアップ用に別売でカラーリングキャップが用意されるが、これはGR IIIx専用となっている。試しにGR IIIxとGR IIIのリングキャップを交換してみようとしたが、どちらも互換性はなかった。

レンズ部の高さが2mm異なる
それぞれのリングキャップを外したところ。見比べると電子接点の色が異なるが、特に気にすべきポイントではなさそうだ

機能面

AFに「瞳検出」が加わったほかにも、いくつかの機能追加が確認できた。一部はGR IIIにもファームウェアアップデートで提供予定だという。

プログラムラインに「深度優先(深い)」が加わっている。従来は「ノーマル」と「開放優先」の二択だった
クロップ時の画角は、GR IIIと同様に2段階を選択可能。GR IIIxでは「50mm」「71mm」が用意されている
スマートフォンアプリ側での対応を待つ形になるが、スマホ転送時に画像サイズを小さくする設定が可能になった。縮小サイズはXSになるようだ。

GR IIIxのメニュー画面

静止画設定メニュー
動画設定メニュー
再生設定メニュー
カスタマイズ設定メニュー
セットアップメニュー
本誌:鈴木誠