【新製品レビュー】オリンパスXZ-1

〜レンズが決め手の高画質コンパクト機
Reported by 北村智史

 昨年秋のフォトキナで開発発表された高級コンパクトデジタルカメラ。撮像素子に1/1.63型の有効1,000万画素CCD、さらにズイコーブランドの明るいズームレンズを搭載。画像処理エンジンにはTruePic Vを採用して、最高ISO6400という高感度を達成。同社のレンズ交換式モデルから譲り受けた「アートフィルター」や「ライブコントロール」なども備えている。

 ボディカラーはブラックとホワイトの2色がラインナップ。2月中旬の発売予定で、大手量販店の店頭価格は5万9,800円程度となっている。


トップクラスの明るいレンズ

 とにかくレンズが大きい。前玉の口径はざっと27mmほど。E-PL2のレビュー用にとお借りしているM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II(前玉径は24.5mmほど)よりも少しだが大きい。コンパクト機のレンズとしては破格の大きさといえる。

 レンズバリアではなしにカブセ式のレンズキャップを採用。レンズの沈胴機構に余計な負荷がかからないようにとの配慮だろう、キャップをしたまま電源をオンにすると、するっと外れてくれる。当然、キャップを落っことす可能性もあるので注意したい(転落防止用のヒモが付属している)。

 搭載レンズのスペックは、実焦点距離が6-24mmの光学4倍ズーム。35mmフィルムカメラ換算の焦点距離が28-112mm相当で開放F1.8-2.5。広角端のF1.8、望遠端のF2.5とも、現行モデルの中ではトップの明るさ。旧機種ではパナソニックのLUMIX DMC-LC1(28-90mm相当F2-2.4)、ソニーサイバーショットDSC-F717(38-190mm相当F2-2.4)があったが、現行モデルでは本機よりも明るいレンズはない。

 最短撮影距離は、通常時はズーム全域で60cm、マクロ時は広角端で10cm、望遠端で30cmまで。スーパーマクロでは広角端で固定となるがレンズ前1cmまで寄れる。レンズが明るく撮像素子が大きめな分、コンパクト機としては大きなボケが得られる計算となる。

 背面のモニターには有機ELディスプレイを採用。3:2比率の3型で61万ドット。92万ドットのものに比べると、少しエッジの滑らかさが劣るような感じもするが、解像感は良好な部類といえる。かなり彩度を高く再現するチューニングのようで、実際よりも華やかに見える。反面、実際の画像とのギャップも大きいため、パソコンに取り込んでから見たときに、「あれれ?」ということも起きそうだ。なお、セットアップメニューの「モニタ調整」で調整できるのは明るさだけで、彩度を調整することはできない。

 アクセサリーシューは同社の外部ストロボに対応する接点付き。アクセサリーポートも備えているので、電子ビューファインダー「VF-2」やマクロアームライト「MAL-1」なども利用できる(コミュニケーションユニット「PENPAL PP-1」は非対応)。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。SDXCメモリーカードの高速転送規格「UHS-I」には対応していない。実写でのファイルサイズは、JPEGのLサイズ/ファイン画質で平均4.5MB、RAWで平均10.8MB。16GBのカードの初期化直後の撮影可能コマ数は886コマと表示された。

 電源は容量925mAhのリチウムイオン電池LI-50BでCIPA基準の撮影可能コマ数は320コマ。コンパクト機としては十分な数字といえるが、大量撮影派は予備の電池を用意しておいたほうがいいだろう。

ぜいたくな光学設計がほどこされた「i.ZUIKO DIGITAL」レンズ。28-112mm相当の光学4倍ズームでF1.8-2.5という明るさが自慢だ
ピント合わせは11点測距AFで、自動選択または任意の1点での測距となる。測距点を自由に動かせる“どこでもAF”は搭載していない通常時の最短撮影距離は60cm。望遠端で30cmまで寄れるマクロ、広角端で1cmまで寄れるスーパーマクロも備えている
MF時の画面。画面の中央部を拡大してピント合わせができる。ピント調節は十字ボタンの上下ボタンまたはコントロールダイヤル操作。任意にオンオフできるNDフィルターを内蔵。絞り3段分光量を落とせるので、明るい日中でも絞りを開いて撮影できる
有機ELモニターの画面をアップで撮ってみた。デルタでもストライプでもない画素配列で、VGAに匹敵する解像度を実現しているとか
アクセサリーシューは外部ストロボ用の連動接点がある。また、アクセサリーターミナルを装備しているのも特徴だ外部EVFのVF-2を装着した状態。ボディが薄い分背面側にはみ出すのはいただけないが、やっぱりあると便利
電源は薄型のLI-50B。予備は買っておいたほうが安心だろう。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードと内蔵メモリが54MB内蔵ストロボはまっすぐポップアップするシンプルなタイプ。外部ストロボをワイヤレスコントロールする機能も備えている

アートフィルターなどペン譲りの機能を搭載

 フルオートとなる「iAUTO」モードでは「ライブガイド」が利用可能。「色の鮮やかさを変える(彩度)」、「色合いを変える(ホワイトバランス)」、「明るさを変える(露出レベル)」、「背景をぼかす(被写界深度)」を簡単な操作で変えられる。どちらかというと初心者向けの機能だが、画面が変化するのを見ながら調整できるのはいいと思う。

 E-PL2やE-PL1sなどと同様の操作が行なえる「ライブコントロール」も装備。感度やホワイトバランスなどの設定変更を素早く行なえる。ペンシリーズなどで使っている人には馴染みやすいだろう。

 「アートフィルター」も魅力のひとつ。ただし、E-5やE-PL2のように「ピクチャーモード」に統合されているわけではなく、あくまで「アートフィルター」モードでの使用となる。搭載されているのは「ポップアート」、「ファンタジックフォーカス」、「ラフモノクローム」、「トイフォト」、「ジオラマ」、「ドラマチックトーン」の6種で、レンズ基部のコントロールリングを回すだけでフィルターを切り替えられるのはちょっと便利で面白い。

 このコントロールリングは撮影モードによって機能が変化する。プログラムAEでは感度、絞り優先AEとマニュアル露出時は絞り値、シャッター優先AE時はシャッター速度が操作できる。

フルオートの「iAUTO」や各種シーンモードのほか、「アートフィルター」、上級者向けのP/A/S/Mモードも完備しているモードダイヤルを回すと、いちいちモードガイドが表示されるのはちょっとうるさい感じ。オフにできるとよかったのにと思う
「iAUTO」では、鮮やかさや色合い、明るさ、背景のボケ具合を簡単に調整できる「ライブガイド」が利用できる「ライブガイド」で「色合い」つまりホワイトバランスを調整しているところ。ほどよい色味になるようスライダーを動かすだけ。簡単です
こちらは「ライブコントロール」の画面。上下ボタンで項目を選んで左右ボタンで設定変更を行なう仕組みで一眼カメラにも採用されているもの
レンズ基部にあるのがコントロールリング。ほどよいクリック感がなかなかに気持ちいい
E-PL1などでおなじみの「アートフィルター」を搭載。「ジオラマ」や「ドラマチックトーン」など6種類が選べる「アートフィルター」ではコントロールリングを回すことでフィルターを切り替えられる。画面を見ながら回すだけでけっこう楽しい

 が、少々首をかしげたくなる部分もある。例えば、絞り優先AEで絞りF4に設定している状態でコントロールリングを1クリック回すと、絞りがF3.2なりF4.5なりに変わるものと思っていたら、画面下部に絞りのスケールが表示されるだけ。絞り値はF4のままである。さらにリングを回すと2クリック目からは絞りリングとして機能する。つまり、1クリック目は「絞り変更モード起動スイッチ」になっているのである。絞り優先AEのときは絞りリングとしてはたらくものだと思い込んでいたから、1クリック目から絞り値が変わらないのは変だと感じたし、実際のところ、絞りのスケールを表示するだけというのにどういう意味があるのか理解できない。

 また、コントロールリングもだが、背面の十字ボタン外周にあるコントロールダイヤルも機能のカスタマイズができないのは不便な点。ダイヤルのほうは、AEモードでは露出補正ボタン(十字ボタンの上ボタン)を押してから回すことで露出補正、マニュアル露出時はシャッター速度の変更となる。どうしてダイヤルの単独操作で露出補正なりシャッター速度の変更なりができないのだろう。

 それから、撮影時にINFOボタンで画面の表示を切り替えられるのだが、選べるのは「通常」表示と「詳細」表示、「表示オフ」の3パターンのみ。「詳細」表示ではケイ線とヒストグラムが同時に表示されるのだが、どちらか一方だけ表示することはできない。つまり、ヒストグラムなしでグリッド線だけ欲しい、あるいはその逆というのが好きな人にはうれしくない仕様である。

プログラムAE時はコントロールリングで感度の変更が可能。街中でのスナップだと、素早く感度が変えられるのが思いのほか便利だった絞り優先AE時はコントロールリングが絞りリングになる。ただし、最初の1クリックは起動スイッチになるので、2クリック目から絞り値が変わる
背面右手側の操作部。十字ボタン外周のホイール状の操作部材がコントロールダイヤル
露出補正ボタンを押してダイヤルを回すと露出補正が可能。でも、ダイヤル単独で補正できるモードがあるともっと便利だと思う詳細表示ではケイ線とヒストグラムが表示される。が、どちらか一方だけというのはない。ちょっと不親切である
こちらは再生時の詳細表示の画面インデックス表示は5×4の20コマ表示のみ。カレンダー表示などはない。まあ、これだけで十分な気もする

まとめ

 本機のいちばんの魅力はレンズ。1/1.63型や1/1.7型で有効1,000万画素の撮像素子を搭載したカメラはほかにもあるが、F1.8-2.5という明るいレンズはない。近いのがパナソニックのLUMIX DMC-LX5(24-90mm相当でF2-3.3)で、キヤノンPowerShot S95(28-105mm相当F2-4.9)は望遠端がぐっと暗くなる。

 明るい昼間に撮っている分には大きな違いはないだろうが、暗い室内や夜の野外などでより速いシャッターが切れる、あるいは感度を下げて撮れるといったメリットはけして小さくない。また、望遠で寄ったときの背景のボケの大きさなどの面でも有利そうだ。

 動画の解像度がフルHDじゃないのはもうひとつだし、カスタマイズ性がほとんどないのも惜しい。とはいっても、カメラである以上、画質のよさが重要なのは間違いないところ。まあ、写りよければすべてよし。そう考えてもいいかなぁと思えるカメラであるのは間違いない。


実写サンプル

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。

・画角変化、歪曲、解像力

 広角端、望遠端ともに絞り開放でも画面中心部は十分に高解像で、四隅は少しアマく見えるが、一般的なコンパクト機に比べたらまさに雲泥の差。周辺光量の低下もないわけではないが気にならないレベル。F4まで絞ると四隅まで良好な画質になる。F5.6からは回折の影響が出てくる。

 歪曲収差は、広角端でタル型だが、量は少ないし素直な曲がり方なので補正しやすい。望遠端は弱いイトマキ型でこちらはほとんど気にならないだろう。

広角端F1.8
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
広角端F2
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
広角端F2.8
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/320秒 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
広角端F4
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/160秒 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
広角端F5.6
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/80秒 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
広角端F8
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/40秒 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
望遠端F2.5
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/320秒 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
望遠端F2.8
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/250秒 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
望遠端F4
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/160秒 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
望遠端F5.6
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/80秒 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
望遠端F8
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/40秒 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)

・マルチアスペクト

 標準の4:3のほか、16:9、3:2、6:6が選べる。4:3比率の画面をトリミングするだけの方式なので、4:3比率以外は画角が狭くなる。JPEGはトリミングされた状態で保存されるが、RAWは例によってトリミング情報が付加されるだけなので、同梱ソフトの「OLYMPUS Viewer 2」を使えば、4:3比率の画像が得られる。

4:3
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/160秒 / F4 / -1EV / ISO100 / WB:太陽光 / 6mm(28mm相当)
16:9
XZ-1 /3,648×2,056 / 1/125秒 / F4 / -1EV / ISO100 / WB:太陽光 / 6mm(28mm相当)
3:2
XZ-1 /3,648×2,432 / 1/160秒 / F4 / -1EV / ISO100 / WB:太陽光 / 6mm(28mm相当)
6:6
XZ-1 /2,736×2,736 / 1/160秒 / F4 / -1EV / ISO100 / WB:太陽光 / 6mm(28mm相当)

・感度

 感度設定範囲はISO100からISO6400まで。設定ステップは1/3EVで、1EVステップに切り替えることはできない。また、ノイズ低減処理の強弱やオンオフを切り替えるメニュー項目もない(取扱説明書には長秒時ノイズについては自動的にノイズリダクション機能がはたらくとの記述はあるが、高感度ノイズについては書かれていない)。このあたりは高級機らしくない点。なお、プログラムAE時はレンズ基部のコントロールリングの単独操作で感度変更が可能となっている。

感度の設定範囲はISO100からISO6400。感度を変えたときに絞りやシャッター速度がどうなるかが見られるのは便利

 ピクセル等倍で見て不満を感じないのはISO400までで、ISO800以上になると細かい部分のつぶれが目につきはじめる。小さなサイズのプリントであればISO1600あたりでも使えそうな感じ。ISO3200以上は筆者個人としては使用は避けたい。

ISO100
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/50秒 / F5.6 / -1EV / WB:太陽光 / 8.99mm(41mm相当)
ISO200
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/100秒 / F5.6 / -1EV / WB:太陽光 / 8.99mm(41mm相当)
ISO400
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/200秒 / F5.6 / -1EV / WB:太陽光 / 8.99mm(41mm相当)
ISO800
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/400秒 / F5.6 / -1EV / WB:太陽光 / 8.99mm(41mm相当)
ISO1600
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/800秒 / F5.6 / -1EV / WB:太陽光 / 8.99mm(41mm相当)
ISO3200
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F5.6 / -1EV / WB:太陽光 / 8.99mm(41mm相当)
ISO6400
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F7.1 / -1EV / WB:太陽光 / 8.99mm(41mm相当)

・ピクチャーモード+アートフィルター

 画像仕上げ機能には、同社のレンズ交換式カメラと同じく「ピクチャーモード」を搭載。ただし、撮影メニューの「ピクチャーモード」は従来の「仕上がり」と同じ内容にとどまっている。

E-5やE-PL2の「ピクチャーモード」は「アートフィルター」も統合されているが、本機では従来の「仕上がり」モードのみ

 一方の「アートフィルター」はモードダイヤルを「ART」位置にしたときにのみ利用可能。流行の「ジオラマ」や最新の「ドラマチックトーン」も備えている。コントロールリングの単独操作で次々とフィルターを切り替えられるのは面白い。

ピクチャーモード:VIVID
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 9.87mm(46mm相当)
ピクチャーモード:NATURAL
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 9.87mm(46mm相当)
ピクチャーモード:FLAT
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 9.87mm(46mm相当)
ピクチャーモード:PORTRAIT
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 9.87mm(46mm相当)
ピクチャーモード:モノトーン
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 9.87mm(46mm相当)
アートフィルター:ポップアート
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 9.87mm(46mm相当)
アートフィルター:ファンタジックフォーカス
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 9.87mm(46mm相当)
アートフィルター:ラフモノクローム
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 9.87mm(46mm相当)
アートフィルター:トイフォト
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 9.87mm(46mm相当)
アートフィルター:ジオラマ
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 9.87mm(46mm相当)
アートフィルター:ドラマチックトーン
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.2 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 9.87mm(46mm相当)

・作例
マクロ時は広角端でレンズ前10cm、望遠端でも30cmまで寄れる。レンズが明るいので絞りを開けて撮れば背景はそこそこボケてくれる
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F2.5 / 0.7EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
絞りは6枚羽根で円形ではない。それも関係しているのか、太陽などの強い光源を画面に入れると、ちょっと不思議な光芒が出る
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/250秒 / F8 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
ISO1600でこのくらいの画質。RAW画像をうまく現像すれば、ちょっと前の一眼カメラに勝てるんじゃないかと思えるレベル
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/100秒 / F2.5 / 0EV / ISO1600 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
けっこう暗いなぁと思える場所でも、明るいレンズと手ブレ補正機構のおかげで、そんなに感度を上げなくても何とかなってしまうのがすごい
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/25秒 / F1.8 / -0.7EV / ISO200 / WB:オート / 6mm(28mm相当)
天気のいい日中に大幅なマイナス補正をしているせいもあるが、プログラムAEだと絞りすぎになりやすいので注意したほうがいいかも
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/800秒 / F6.3 / -2EV / ISO100 / WB:オート / 7.41mm(34mm相当)
シャープだし、革靴のツヤっとした感じがなかなか。値札が白トビ気味なのはちょっと残念だけど、それ以外は文句なしの高画質だ
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/30秒 / F2.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
比較作例以外はオートホワイトバランスで撮ったが、普通に撮っている分には大外しはなさそうな感じ。わりと安心して使える
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/500秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
露出は個人的な好みからすると少し明るめで、マイナス補正して撮ったカットが多かった。これは珍しくプラス補正している
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/80秒 / F2 / 0.7EV / ISO100 / WB:オート / 10.83mm(50mm相当)
コンパクトカメラでもこのくらいボケてくれればけっこう楽しめる。暗くなっても速いシャッターが切れるのでブレを抑えやすいのがいい
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/30秒 / F2.2 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 16.63mm(77mm相当)
F2.2だから1/25秒で切れているが、普通ならもう2段くらいはレンズが暗いはずなので1/6秒くらい。開放F値の差はかなり大きい
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/25秒 / F2.2 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 18.15mm(84mm相当)
感度オートだとISO800まで自動でアップするようだが、1/2秒くらいの低速シャッターになったりする。なので、手動がベターだ
XZ-1 / 3,648×2,736 / プログラムAE / 1/30秒 / F2.5 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 24mm(112mm相当)
公園の駐車場に駐まっていたミゼットII。久しぶりに見たと思ったら、製造終了からもう10年経ってた
XZ-1 / 3,648×2,736 / 1/100秒 / F4 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 16.63mm(77mm相当)


北村智史
北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら

2011/1/31 00:00