気になるデジカメ長期リアルタイムレポート

OLYMPUS PEN E-P5【第1回】

買ってしまいました!

 オリンパスのマイクロフォーサーズには、一眼レフっぽいスタイルの「OM-D」と、ファインダーレスの「PEN」シリーズがあるが、筆者個人は、どちらかと言うとPEN好きである。OM-Dが嫌いと言うのではないし、実際、「E-M5」は発表されてすぐに予約して手に入れたぐらいなのだけれど、どうも使っていてしっくりこない感が強かった。

買ったのはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8付きのレンズキット。あと、「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」もいっしょにゲットしたのだが、そちらの話は後日。

 でまあ、新型のPENに5軸手ブレ補正が搭載されたら乗り換えようかと思っていたら、期待どおりのが発表されちゃったわけで、しかも、レンズキットには新型の電子ビューファインダー「VF-4」が同梱されていて、キット割引もけっこうでかい。これはもう買わざるを得まい、とばかりに、いろいろとあれして手に入れた次第である。

 ブツは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」付きのレンズキット。色はブラックである。プレミアムモデルじゃなくて、普通のグリップのを選んだ。見た感じはシルバーのウッドグリップがかっこいいと思ったのだけれど、シルバーだとブツ撮りするときの映り込みが困るのと(メニューとかの画面撮りがやっかいなのだ)、ウッドグリップは汗で滑りやすいのを「OLYMPUS PEN E-P3」のキャンペーンのプレゼント品で経験しているのを踏まえての通常モデルである。結果的には、無難を画に描いたようなチョイスではあるが。

 それはさておき、外観上で気になっていたのが、マウントがやや出っ張ったデザインに変わっているところ。モニターが上下可動式になっている分センサーユニットがレンズ側に押し出されていて、でも、ボディが分厚くなるのは避けたかったから、といったところだろう、E-P3に比べるとマウント部が少し出っ張っている。

 そこにパナソニックの「LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.」のようなマウント部よりも外径が大きなパンケーキレンズを装着すると、変なくびれができてかっこ悪くなるかもしれなくて、それが心配だった。が、実際は出っ張り部分が少し太めにデザインされているおかげで、アンバランスにはなっていなかった。ちょっとほっとした。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
ようやく届いた日の夜にベランダから撮った1枚。もちろん、キット同梱のM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8。F5.6まで絞っているとは言え、見応えのあるシャープさだ。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 8秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / マニュアル / WB:オート / 17mm
シャッター最高速アップ記念と言うことで、昼間っから絞り開放モード。個人的好みで、ここからは3:2比率で撮っている。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 1/6,400秒 / F1.8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 17mm
鼻のあたりを見ると、少し軸上色収差が出てる。少し絞れば消えると思うけど。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 1/2,500秒 / F1.8 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 17mm
ピクチャーモードはNaturalだが、オリンパスらしい鮮やかめの仕上がり。個人的にはこういうのもわりと好き。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 1/1,250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 17mm
花壇の植物を真上から。違和感のあるアングルだけど。チルト液晶があると、ついこういうアングルで撮ってみたくなる。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 1/160秒 / F2.8 / +0.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 17mm
花壇の中にあったオブジェのひとつ。制作者の意図はいまいちつかめないのだけれど、みょうに惹かれてしまったので。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 1/500秒 / F2.8 / +0.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 17mm
ちなみに、この春お色直ししたばかりのテレビ塔。鉄骨の細かい部分まできれいに解像している。このレンズもお買い得品だなぁって思う。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 1/3,200秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 17mm
まわりのビルが入らないように撮れるアングルから見るとなかなかに風情がいい。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 / 1/1,000秒 / F3.5 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:晴天 / 17mm

 重さはE-P3と比べてボディ単体で45g、バッテリー込みで51g増えているが、これはまあ、気にしないことにする。と言うか、このぐらいの違いは気にならない範囲だし、気になったとしても慣れでどうにかできる範囲だと思う。むしろ、モニターが可動式であることのほうが、個人的にはうれしいし、有機ELから液晶に変わったのも大歓迎だったりする。スペックとしては有機ELのほうがいいのかもしれないが、E-P3やE-M5のは、斜めから見たときに緑がかってしまうのが気になっていたから、色かぶりのない液晶のほうが、ずっとありがたい。

 E-P3までの背面2ダイヤル式の操作性から、オーソドックスな前後2ダイヤル式に変わったのも大きい。ミラーレスカメラに多い十字キー兼用のホイールは、実は手袋との相性がよろしくない。素手なら楽勝の、押さないようにホイールを回すという操作が、手袋をしたとたんに難しくなってしまう。E-P3のはそれほどデリケートではなかったが、それでもやはり気をつけないと誤操作を起こしてしまいやすかった。その点、押す操作のない水平ダイヤルなら誤操作を起こす心配はない。冬期の撮影には手袋が必須の北国在住者には、地味ながら見逃せない変更だったりするのである。

 新設のレバー(なんちゃらレバーとかじゃなくて、「レバー」という名称である。あきれるぐらいにシンプルである)を併用する「2×2ダイヤルコントロール」もおもしろそうで、このあたりも使い方を研究してみたい。新機能の「フォーカスピーキング」やら内蔵Wi-Fi機能(なんでパソコンに画像が送れないのよって思うけどね)だとか、新開発の「スーパースポットAF」なんかも使い心地が気になっている。そのへんもいろいろと突っ込んでいきたいと思う。

北村智史

北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら