一目惚れして即予約した「PENTAX Q」の登場から約1年。次男坊の「PENTAX Q10」の登場に心がざわめき、100種類のオーダーカラーに強く惹かれ、1台はマウントアダプターを付けてKマウントレンズ専用にしちゃえばいいじゃんなどの言い訳を自分にしつつ、Qシリーズをまさかの買い増しです!
迷いに迷ったカラーリングですが、Qのボディカラーがほんわかした白だったのでQ10は逆にメリハリのある色使いにしたくて、ボディカラーはイエロー、グリップカラーはブラックのコンビネーションで“ミツバチカラー”にしてみました。
まず仕様上でのQとの違いは、新型の1/2.3型裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用している点、感度がISO100からになった点(QはISO125から)、撮影可能枚数が約20枚ほど増えた点、ボディの大きさの3点。特に高感度性能と解像感、描写力、AF性能は新型センサーの採用とアルゴリズムの改良によってかなり向上しているとのこと。
解像感のほうは今後じっくりとその良さを実感していきたいものですが、手に取ってすぐわかるAF性能は確かに速くなっていると感じられました。特に「01 STANDARD PRIME」での素早い合焦は気持ちがいいです。
そして、この手のカメラには重要な見た目ですが、Qよりもカメラらしさが増して、まさに“ちっちゃい銀塩カメラ”と言うイメージ。クラカメ好きな筆者としてはQよりも惹かれるデザインになりました。
質感は、手にした瞬間に冷やりとしたメカニックさを感じさせてくれるQのマグネシウム合金ボディにはさすがに敵わず。今思うと、手のひらサイズの小ささでこれほどの高級感を醸し出しているQってすごいのでは……。
Q(左)とQ10(右)をこうして並べてみると間違い探しのよう。ロゴの大きさや「SR]の表示など細かい違いは多いもののボディ自体が小さいのであまり気にならないですね。 |
その点Q10の外装はプラスチック製でおもちゃっぽい感じは否めませんが、だからこそお手軽価格で実現できた100種類のオーダーカラーシステムでもありますので、そこは割り切っておもっちゃっぽい外観を逆に楽しんでしまうのが正しい使い方だと思います。ちゃんとした写真が撮れるようなカメラには見えないのに出来上がりのクオリティはレンズ交換式カメラのレベルですので、ごっついカメラが苦手な初心者さんにもオススメしやすい機種ですね。
操作系はQとほぼ変わらず。Qの操作に慣れている人は目をつぶっていても操作できるくらい。上部のボタンはシャッターボタンを含めて大きくなっているボタンが多く、押しやすくなりました。
一点残念な変更点はマウントの金属部分。レンズ取り外しボタンを見るとわかりやすいのですが、Qは丸が欠けたデザインですがQ10では丸くなっています。なぜかと言うとマウントの金属部が2重から1重になっているからです。
たいした事じゃないと思っていたのですが、この2重目の金属部分の盛り上がりがレンズ交換の行いやすさに貢献していたことに気が付かされました。Q10の構造だとレンズがはまりにくいので、センサーを傷付けないためにもかなり慎重にレンズ交換をする必要があります。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
・PENTAX Q(右)との比較
また、キャンペーンでもらえるSHIPSとコラボしたオリジナルバッグがかなりステキなんです! カメラバッグに見えないデザインで、“おまけ”にありがちな安っぽさもありません。
ブラウンの上品な色合いは洋服を選びません。サイドの「SHIPS」のロゴも控えめなのが嬉しいです。 | ズームレンズを付けたまま収納するときは、上向きにすると取り出しやすくて便利でした。サイドポケットにはリモコンを常備! |
レンズをコンプリートしている人は全部入れをして楽しむのも手ですが、そうじゃない人は空いたスペースにレンズクロスを入れたりズームレンズを付けたままボディを収納したりと、自分が使いやすいように入れ方を工夫すると楽しいと思います。内部のサイドポケットにはメディアや予備バッテリーなどを収納できますが、私のオススメはリモコンを入れておくことです。Q10のリモコンは純正でも気軽に買えるお値段なので、入手しておくと友達と集まってみんなで撮る時などにとても重宝します。
それにしても、こんなに小さなバッグにシステムのすべてが入ってしまうなんて、Q10ってやっぱり小さいんだなと改めて思ってしまいますね(笑)。
バッグのプレゼントキャンペーンには締め切りがありますので、欲しい方は公式サイトをご覧の上、お急ぎください!!
今回はファーストインプレッションとして、外観や手に取った感触を主にQとの比較を行ないました。細かい点を挙げれば前述のようになりますが“強いて言えば”と言うレベルでの話しになり、ほとんど違いはないと言ってしまってもいいくらいです。
購入のオススメはマニアックな買い増しよりもやっぱり新規購入ですが、コンパクトデジタルカメラ感覚で購入できるお手頃価格なのでレンズ資産を活かしながらかわいいカラーのカメラを奥さんや彼女にプレゼントするなんて粋な購入方法もありかも!?
もちろん、筆者のように単なる物欲に負けてしまうのも……ありだと思いますよ(笑)。
2012/11/30 00:00