交換レンズ実写ギャラリー

カールツァイスTouit 1.8/32

X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.7MB / 3,264×4,896 / 1/52秒 / F2 / -1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm

 前回のTouit 2.8/12に引き続き、「Touit 1.8/32」の実写レポートをおとどけしよう。おさらいになるが、Touitはミラーレス機向けのAF対応交換レンズで、ソニーEマウント用と富士フイルムXマウント用がラインナップされている。

FUJIFILM X-Pro1との組み合わせ。発売は6月1日。実勢価格は8万9,800円前後。

 今回はXマウント用のTouit 1.8/32をFUJIFILM X-Pro1と組み合わせて試写してみた。Touit(トゥイート)という名称はレンズファミリー名だ。Touit 1.8/32はプラナーの光学設計を採用しており、銘板には「Planar 1.8/32 T*」と記されている。APS-C搭載ミラーレス機装着時は35mm判換算48mm相当で、標準画角で使えるプラナーというわけだ。

 Touit 1.8/32の描写的なアドバンテージは、繊細さと大きなボケだ。開放からシャープに写るレンズだが、キットレンズのようにかっちり写るのではなく、細い線で繊細な描き方が特徴といえる。絞るとそれなりに硬い表現になっていくが、繊細さが失われることはない。さすがはプラナーの名を冠したレンズだけのことはある。

 大きなボケもこのレンズの強みだ。開放F1.8のレンズだけあって、開放近辺では豊潤なボケを見せてくれる。ボケのテイストはマクロレンズのようにのっぺりするのではなく、階調をともない背景の様子をほどよく伝えてくれるタイプだ。近接の大きなボケに加え、中遠距離でうっすらとボケる様も美しい。

 操作面では絞りリングの搭載が特徴的だ。これはXマウント用のみの仕様だが、1/3段刻みの絞りリングを備えている。クリック感は十分な手応えがあり、誤操作の心配は少ないだろう。ピントリングも適度なトルク感があり、近接のシビアなピント合わせでも微調整しやすい。絞りリングとピントリングはともにラバーが巻いてあり、指先が滑らず着実な操作が可能だ。ただし、このラバーにホコリが付着しやすく、人によっては見た目が気になるかもしれない。

 AF動作についてはTouit 2.8/12と同様、特にストレスを感じる場面はなかった。キビキビとレスポンスよく反応し、快適にスナップ撮影できる。位置づけこそサードパーティー製レンズだが、メインレンズとして積極的に使いたい製品クオリティだ。

(撮影協力:JAY TSUJIMURA TOKYO

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.6MB / 4,896×3,264 / 1/3800秒 / F2 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.6MB / 3,264×4,896 / 1/2500秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.5MB / 3,264×4,896 / 1/250秒 / F1.8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約5.9MB / 3,264×4,896 / 1/250秒 / F2 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約6.6MB / 3,264×4,896 / 1/350秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.3MB / 3,264×4,896 / 1/3500秒 / F2 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.2MB / 3,264×4,896 / 1/250秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約4.4MB / 4,896×3,264 / 1/52秒 / F2 / -0.7EV / ISO1000 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.5MB / 3,264×4,896 / 1/75秒 / F1.8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.3MB / 3,264×4,896 / 1/140秒 / F1.8 / -1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約4.3MB / 4,896×3,264 / 1/52秒 / F1.8 / -0.7EV / ISO250 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
X-Pro1 / Touit 1.8/32 / 約3.7MB / 4,896×3,264 / 1/52秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO640 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp