デジカメアイテム丼
ブラシを内部に収納できるアイデアものの一品
ユーエヌ「リバーサルブロアーブラシ」
Reported by 本誌:武石修(2016/4/7 07:00)
ユーエヌはブロアーブラシのパイオニア
今ではブラシ付きのブロアーはすっかり一般的なカメラ用品となり各社から出ているが、実はブロアーとブラシを最初に組み合わせたのはユーエヌなのだ。前身となるUN商会の初代社長が化粧用のコンパクトにヒントを得て、昭和30年代に商品化したといわれている。
すなわち、ブロアーブラシのいわばパイオニアが作ったのが今回のリバーサルブロアーブラシというわけだ。
そもそもカメラ清掃用のブラシ(ハケ)は単体も売られているように、カメラのクリーニングでとても有用なものだ。例えばカメラの外装などの細かい部分に付いてしまったゴミはブロアーでは取れない場合もあり、その際にブラシを使うと簡単に取れたりする。逆にカメラのミラーボックス内などはブラシによる清掃は難しく、ブロアーの出番となる。
つまり、ブラシとブロアーはゴミを落とすという目的は同じながら、場所やゴミの種類に応じて補完的に機能するということだ。
ブロアーとブラシは別々であってもよいが、ブロアーの先端にブラシが付いていれば、ブラシから空気が出るので、持ち替えなくてもクリーニングしやすいメリットがある。これがブロアーブラシがロングセラーとなっている理由であろう。
ブラシの保護にもなる
もともと同社のブロアーブラシは比較的小型のものが多く、持ち運びにかさばるほどでは無いと思うが、それでもブラシの部分が突出しているため、持ち運び中にブラシが汚れたり曲がってしまったりするリスクはあるだろう。
その点、リバーサルブロアーブラシはブラシとノズルが本体に収納できるので、小さくなるばかりでなくブラシの保護もできるのが秀逸である。
ブラシを収納すれば、14cm近くあった長さが8cm程度になり携帯性もグンと高まる。ブラシの収納と取り付けは、ややコツがいるが慣れればすぐにできるだろう。
またブラシを付けなければ、先端がブレにくいショートノズルのブロアーとしても使える。
本体は天然ゴム製で、柔らかく押しやすい。ブラシは羊毛で思ったより柔らかく、機材には優しそうだ。
寒さも和らぎ、これから撮影しやすいシーンズが訪れる。カメラバッグに1つ、リバーサルブロアーブラシを常備してみてはいかがだろうか。