デジカメアイテム丼
4通りの持ち方ができるカメラホルスター
ハクバ「GW-PRO カメラホルスターG2」
Reported byブリリアント山崎(2015/11/12 07:00)
みなさんは一眼レフを持ち歩く時どうしているだろうか? デジタル一眼レフでの撮影で多くの人が悩むのが嵩張るカメラの持ち運びだ。カメラバッグ、速写ケース、あるいはむき身という方もおられるだろう。
できるだけコンパクトに、かつ素早くカメラを取り出せるものが欲しい……。という要望に応えてハクバ写真産業から登場したのが「GW-PRO カメラホルスターG2」(以下:カメラホルスターG2)だ。実勢価格は税込7,970円前後。
カメラホルスターG2は、一見するとトップローディングタイプのカメラバッグのような形状だが、袋状になっているカメラバッグと違い、レンズ先端が露出した状態で収納されるのが特徴となっている。またジッパーによる開閉ではなく、バックルをワンプッシュしてそのままカメラを引き抜いてしまえば直ぐに撮影態勢をとることができる。よりシンプルに、より素早くというわけだ。
前モデルである「GW-PRO カメラホルスター」と比較した場合、カメラホルスターG2では、メインバックルにITW-NEXUS製アウタープッシュ式を採用することで、手袋などを装着していても簡単にフラップの解除ができるようになった。
また新たにレインカバーが付属し、突然の雨が怖くなくなった。カメラやレンズの露出部が多いだけに、これは嬉しい改良点。このレインカバーは未使用時は小さなポーチに収納でき、またそのポーチにはナスカンが付いているので、カメラホルスターG2本体のリングにブラ下げておけるようになっている。「気づけばレインカバーを紛失していた」といったことがないよう細やかな配慮がなされている。
盗難防止用補助ベルトも従来通り付属してるため、カメラのストラップホールや三角カンとカメラホルスターG2をストラップで繋いでおけば、混雑するイベントなど人混みの中での撮影も安心して行うことができる。
70-200mm F2.8クラスのレンズまで対応
カメラホルスターG2が対応するレンズは最大径で110mmまでとなっている。当然フードを使用する場合にはレンズ最大径ではなく、フード装着時の最大径が110mmまでのレンズ、例えば70-200mm F2.8程度までの使用が適正となっている。ちなみに筆者が計ったところ実測値では、ベルクロをしっかりと留まっていると思えるギリギリの位置まで伸ばすと内径が120mmまで伸ばすことができたが、出し入れを考えるとやはり最大径で110mmまでのレンズで使うのが良いだろう。
カメラボディに関しては今回使用したD810をはじめ、APS-C一眼レフ及び35mmフルサイズ一眼レフのほとんどの機種に対応するが、バッテリーグリップを使用した場合、長さ調節可能なベルクロを安全と思える目一杯まで伸ばしてもバックルが届かずフラップを留めることができなかった。バッテリーグリップを装着したい方や、フラッグシップ機などでは使用できないため注意されたし。
カメラバッグとの違い
トップローディングタイプのカメラバッグと違い、カメラホルスターG2には使用するレンズの長さに制限がない。そのため短いレンズの時にバッグの底に沈み込んだり、長いレンズの時に入らないといった事がなく、無駄に大きなバッグを持ち歩く必要がないのも嬉しい点。
カメラホルスターG2のように、腰などにカメラを装着するものとしては、カメラの三脚穴に専用のクイックシュープレートなどを取り付けた上で、ズボンのベルトに付けた専用ホルダーに差し込むタイプも他社から発売されている。
一方、カメラホルスターG2の場合三脚穴を使用しないため、好きなクイックシューのプレートを使えることや、レンズを包み込むような形状になっているので点で固定するホルスターよりも、歩行時のレンズの揺れが少なく重量のあるレンズでも使えるのも魅力となっている。
気分は西部劇
使用した印象としては、最初はカメラの取り出しやすさを重視して腰の斜め前に装着したために、歩くたびにレンズが太ももに当たってしまい気になったが、カメラホルスターG2を体の横に回すと具合が良く、D810+AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIというかなり重量のある組み合わせを快適に持ち運ぶことができた。
また使っていて気づいたのだが、トップローディングタイプのカメラバッグと違い、レンズ先端が露出しており、トップパッドが液晶画面をさけるように二つに分かれているため、設定を変えないという条件付きではあるが、本当に急いでいる時はレンズキャップさえ外せば、ホルスターから取り出すことなくそのまま撮影ができるという裏技的な使い方もある。
スナップ派や、私のように一眼レフと大きなレンズでもできる限り身軽に撮影に出かけたいというわがままな要望にも応えるアイテムとなっている。