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驚愕の新ニッコールタンブラー「24-70」「Micro 60」、その詳報

「NIKKOR発売80周年記念 ファイナルキャンペーン」プレゼント品、レンズクロックも大紹介

ニッコールタンブラー24-70(税込3,780円)
ニッコールタンブラーMicro 60(税込3,570円)

ニッコールタンブラーを前にして考えた

 いまさら問うのはおかしいかもしれない。でも「ニコンらしさ」とは、いったいどう定義すべきなのだろう。筆者は以前こう書いた。

「ニッコールレンズをはじめとするニコン製品の魅力とは、高画質・高品質であることはもちろんのこと、伝統と最新テクノロジーの組み合わせの巧みさにあるのではないか。そして、そんな作り手のこだわりがファンを魅了するのだろう」

−−NIKKORレンズキャンペーンのプレゼント品にみる「ニコンらしさ」より

 いまでもこの理解はおおむね正しいという自信はある。そして、この記事を書いた後に発売された一眼レフ「Nikon Df」も、まさに「伝統と最新テクノロジーの組み合わせのたくみさ」を具現化した製品であるかのように思える。なにしろ、Dfの"f"は"fusion"(融合)の頭文字だから。

「おおむね」正しかったと書いたのはわけがある。上記の定義につけ加えたいことがあるからだ。それは、ニコンブランド製品には光学製品でなくとも「ニコン基準」に従った「真面目な作りこみ」がなされており、ユーザーが手に取って「よくできているなあ」と感心してしまう。この「真面目な作り込み」もまた「ニコンらしさ」なのだと思う。ニッコールレンズを模した飲料用タンブラーを目の前にして、筆者はこんなことを考えた。

リニューアルした「ニッコールタンブラー24-70」(左)と「同Micro60」(右)を前後から見る。蓋をしたままだとモチーフとなるレンズに実によく似ている

24-70は容量アップし、小容量のMicro60ともにスタンドが付属

 先般発表され本誌でも報じたように、ニコンが誇る名レンズのひとつ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」を模したタンブラーである「ニッコールタンブラー24-70」(2011年4月発売)が、リニューアルして再登場した。

 前回のタンブラーおよび、タンブラーを紹介した本誌記事には、大きな反響があった。実際に、「予想以上の売れ行き」(ニコンイメージングジャパン)だったそうで、すぐに品切れになったのちに、再販を希望する声が根強く続いたのだという。

 要望に応えてリニューアルされることになったのが本製品「ニッコールタンブラー 24-70(スタンド付)」(以下「24-70」と略)だ。さらに「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」を模した小容量のタンブラー「ニッコールタンブラー Micro 60(スタンド付)」(以下、「Micro60」と略)もラインナップされ、どちらにもスタンドが付属する。

 このスタンドも単品で「ニッコールタンブラー用スタンド」として別売りされる。タンブラーの基本的な仕様は以下の通り。

  • ニッコールタンブラー24-70(スタンド付)
  • ・容量:約420 ml
  • ・外形寸法:約83 mm(最大径)× 160 mm
  • ・重さ:約240g(スタンドを除く)
  • ・付属品:タンブラースタンド、タンブラーキャップ、巾着袋、使用説明書
  • ・価格:3,780円 (税込)

「ニッコールタンブラー24-70(スタンド付)」のセット内容

  • ニッコールタンブラー Micro 60(スタンド付)
  • ・容量:約230 ml
  • ・外形寸法:約83 mm(最大径)× 125 mm
  • ・重さ:約215g(スタンドを除く)
  • ・付属品:タンブラースタンド、タンブラーキャップ、巾着袋、使用説明書
  • ・価格:3,570円 (税込)

「ニッコールタンブラーMicro60(スタンド付)」のセット内容

  • ニッコールタンブラー用スタンド
  • ・価格:840円 (税込)

 なお、ニコンダイレクト限定販売商品のため、ニコンダイレクト・ニコンダイレクト楽天市場店・ダイレクトストア4店舗(御殿場・土岐・神戸三田・佐野)、ニコンショールーム・サービスセンターでの販売となる。

タンブラーはいずれもレンズ製品に似せたデザインの立派な化粧箱入り。誇らしげなナノクリスタルコートのマークに注目!

 「24-70」「Micro60」のいずれも、耐熱温度は70度、耐冷温度は-10度まで。材質はタンブラー本体がABS、シリコン、ポリカーボネイト、ステンレス、アルミ。蓋がABSとシリコンだ。このうち、「24-70」は容量が従来の約300mlから約420mlへと大幅に向上した。

 一方「Micro60」は小容量のものがほしいという声に応えたもので、容量約230mlとなっている。そして、使用時に安定性を増すことができるよう、スタンドを付属することになった。このスタンドは旧バージョンにも使用可能だ。

 実際に手に取って眺めてみると、実によくレンズ製品に似せてあることに感心する。表面の塗装や手触り(表面塗装は旧バージョンよりも、さらに本物らしくなっているように思われた)、スイッチ類(もちろん作動しない)や表記類(レンズフード取りつけ時の指標もある)などがリアルに再現されている。

 もちろん重さが違うので手に取ればレンズではないことはわかる。だが、少し離れたところに蓋をして置いておくと、ぱっと見たところ区別しにくい。この撮影の最中にも筆者は何度かまちがえそうになった。

左がタンブラーで右がレンズ
M/Aスイッチや指標などの細部まで実に細かく再現されている。これでパーティングラインがなかったら、とっさに見分けがつかないかもしれない。
新旧バージョンは容量以外にも、表面塗装の仕上げが異なる。新バージョンのほうがより「本物っぽい」気がする(手前は旧バージョン)

ラインナップや作りこみに見る「ニコンらしさ」

 これら2本のタンブラーの「本物らしい」外観に感心して、ニコンイメージングジャパンの担当の方にお話を伺ったところ、筆者は再びなるほどと思った。

 まず、「24-70」以外に「Micro60」が加わった経緯について。担当いわく、従来の「24-70」は容量約300mlだったが、「ちょっと一服」するには、もう少し小容量のものがほしい、という要望があった。そこで、人気のある「大三元レンズ」(F2.8の大口径レンズシリーズ)残り2本も含め、さまざまなレンズが検討候補に挙がったが、ニコン自慢のテクノロジーであるナノクリスタルコートが施され(その刻印がレンズにあり)、大きさや外見がちょうどよく、また「24-70」と同様に、長い間人気があるということで「Micro60」が選ばれたというのだ。

 また、「24-70」も小容量の「Micro60」が発売されるならば、同じものを再販するのではなく、グレードアップしたほうがユーザーに喜ばれるだろうということで、容量を大幅にアップ(約300mlから約420mlへ)した。製造元には無理を言ってステンレス部分を拡大し、容量アップしてもらった。そして、せっかくリニューアルして出すのであれば安定性を増すことができないか、ということでスタンドを付属することにした。さらに、旧バージョンユーザーのために、スタンドだけでも販売することに決めたのだそうだ。

 外観についても、デザイン部の監修やレンズ設計者へのアドバイスも受けて、なるべく本物に外観を近づける努力をしたという。その結果、「数多くの社内ユーザー(笑)からも好評」なのだそうだ(みなさん、もちろん自前で購入されているとのこと)。ニッコールブランドへの誇りとこだわりや、ユーザーへのきめ細かな心配りを感じさせはしないだろうか。

24-70新バージョン(右)は容量が増えたので、ステンレス部分が異なる
タンブラー底部は、旧製品である「レンズ裏ぶたLF-1」にこれまた実によく似ている。ただし、ねじ込み式なのでこれをレンズに取りつけることはできない。LF-1や現行の同LF-4をタンブラーに装着することも不可。もちろん、タンブラーはカメラに装着できない。さらに、スタンドはレンズにも使用できない
24-70には固定できないもののレンズフードが装着できてしまう!(よい子は真似をしないように)
Micro60をレンズと並べてみた。蓋の取りつけ部分が厚いので、そのぶんだけタンブラーのほうが背が高い。フィルターを取りつけたら同じくらいになるかも。なお、こちらはレンズフードは装着できない

レンズクロックやスタンドにも驚き

 本稿ではあわせて、「NIKKOR発売80周年記念 ファイナルキャンペーン」のプレゼント品である「NIKKOR レンズクロック」と、「NIKKOR レンズスタンド」についても触れておこう。最終形ということではないが、サンプル品を入手してみた。

 「NIKKOR レンズクロック」もまたAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDをモチーフにしたレンズ型の置き時計で、外観や大きさはタンブラー同様にレンズ製品と実によく似せてある。外形寸法は170×83mmと最大径が同じだ。

専用スタンドに置いた「NIKKOR レンズクロック」。アラーム音はD4のシャッター音なので、これを聞きたいがために寝坊してしまわないように。「隣のカメラマンのほうがショット数が多くてドキドキする夢」を見たりして

 ユニークなのはアラーム音で、デジタル一眼レフ「ニコンD4」にAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを装着した際のシャッター音が鳴る。最初は「ピピッ」というAF合焦音。そののち、レリーズモードS時のシングル音が8回。次がレリーズモードCL時の約5コマ/秒の連写音が4回。そして、CL時約7コマ/秒4回、CH時約11コマ/秒4回、CH時約11コマ/秒連続と、だんだん連写速度が速くなりレリーズ回数が増える。D4のレリーズ音は歯切れがよさと、ミラーバランサーが効いてミラーバウンドのない落ち着いた動作音が好ましいので、手に入れたユーザーはアラーム音にもかかわらず、聞き惚れてしまわないかよけいな心配をしてしまう。

レンズクロックにフードを取りつけてみた

 このレンズクロックにはシリアルナンバー入り専用スタンドが付属する。レンズクロック同様に高級感のある立派なものだ。

 さらに、このキャンペーン応募者でレンズクロックが当選しなかった応募者むけに、80周年記念オリジナル「NIKKOR レンズスタンド」も用意されている。どっしりと重量感があるので、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDなどを眺めるのにふさわしい。

「NIKKOR レンズスタンド」をAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを置いてみても実によく似合う

 ここでいたずら心がわいたので、レンズクロックにもレンズキャップをのせてレンズタンブラーと並べてみた。

試しにレンズタンブラー、レンズ、レンズクロックを並べてみる。レンズキャップがないと遠目には区別しづらいほどよく似ている
さらにいたずらが高じて、新旧タンブラー、リアレンズキャップLF-1を着けたレンズ、レンズクロックを並べてみた。新旧タンブラーのリアキャップ部はLF-1の形状。レンズクロックのリアキャップ部はLF-4型(スピーカーが仕込んであるので着脱は不可)。

 こうなるともはや「間違いさがし」のようだ。ここまで真面目に似ていると実に痛快だ。

機材収納庫やカメラバッグに入れるときは要注意!?

 試しに(本物の)AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDやAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDのユーザーにレンズタンブラーを見せると、感心していた。また、蓋をしたまま子どもに見せたのちに、種明かしに蓋を外してみたら「レンズじゃないの!?」と驚かれた。

 繰り返しになるが、どちらのレンズタンブラーも、あるいはレンズクロックを撮影機材と一緒に置くことはおすすめできない。筆者のような慌て者だと、レンズが必要なときにとっさにタンブラーやレンズクロックをつかんでしまうかもしれない。サイズもほとんど同じ(Micro60は厚手の枠のフィルターを装着したぶんの高さがある)だから、カメラバッグへも実に違和感なく収まる。しかも、24-70はレンズフードをはめることはできる(固定はできない)。だから、写友に見せて自慢する、あるいは驚かせる(?)際にはカメラバッグで持ち運ぶなら、収納位置を決めておくか、目印をつけるなどしておいたほうがいい。

機材庫に並べてみるとなんだか壮観だ。カメラバッグにしまう場合は要注意!
食器と並べると違和感があるかも(苦笑)

 もちろんコレクションとして飾っておくのもいいが、写友に見せても大いにウケるはずだ。宴会に持ち込めば、カメラ談義も多いに弾みそうだ。

 さらに、お茶うけにはぜひ「ニコンようかん」もおすすめしたい(笑)。

一服入れるときには「ニコンようかん」もあわせていかが(写真は「ニコンNEW一口ようかん」

 ちなみにタンブラーは完全密封品ではない。使用中はこぼれないように注意が必要だ(手ブレ補正機構もない)。

 とにかく、ニッコールレンズユーザーの方は、ぜひ実際に手に取ってみるといい。実に真面目な作り込みから「ニコンらしさ」を感じるはずだ。

協力:ニコンイメージングジャパン

秋山薫

(あきやま かおる)1973年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。月刊カメラ誌編集部員、季刊カメラ誌編集長を経験。編集者・写真家として活動中。現在は私鉄沿線情報誌編集部に勤務。Kindle電子書籍「ぼろフォト解決シリーズ」の執筆・編集も行っている。