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ベルボン「ウルトレック45L」

〜折り畳むと30cm以下になるデジタル一眼レフ対応三脚

 ベルボンが10月下旬に発売予定の三脚「ウルトレック45L」(ULTREK 45L)は、脚部を180度回転させることで収納性の向上を図った製品。価格は3万5,490円。脚のみのモデルも用意し、価格は2万9,800円。

 高速な設置と撤去が可能な「ULTRA」シリーズを彷彿とさせる名称を持ち、ULTRAシリーズ同様、脚パイプにベルボン独自の「ダイレクトコンタクトパイプ」を採用する。段数は6段。三脚本体・雲台ともにマグネシウム製。

ウルトレック45L 縮長は295mm

 価格帯的には5月発売の「ULTRA REXi L」(3万8,325円)とほぼ同クラスに属する。エレベーター込みの全高は1,560mmと、カメラを載せた状態であればほぼアイレベルを達成しつつも、重量は1,240gに抑えた。エレベーターのスライド幅は162mm。

最低高350mmでカメラを設置したところ エレベーターを含む全高は約1,560mm
エレベーターを最大まで上げたところ。モデルの身長は約178cm エレベーターを使用しない場合はライブビュー撮影などに適する高さ

 特徴は、なんといっても295mmの縮長だろう。ULTRAシリーズでも、全高が1,000mmを超える製品の中に縮長が300mmを切るものはない。開脚機構は開脚角度を3段階に設定可能。脚の根元にあたるパーツを一度上方に引っ張り、回転させて固定し、脚の根元のスイッチを操作することで3本それぞれ個別に固定できる。

脚を折り畳んだところ 折り畳んだ状態を底面から見たところ
三段開脚を使用するときは、脚の根元のパーツを右の写真のように回転操作する必要がある
3本のそれぞれで開脚角度を設定できる。不整地などで効果を発揮するとしている パイプを約3/4回転させることでロック/ロック解除を行なう「ウルトラロック機構」を採用
パイプを伸ばす途中で止めることもできる 石突はゴム製
エレベーターを伸ばしたところ

 雲台はクイックシュー式の2WAY雲台「PHD-43Q」(1万2,600円)が付属。サイドティルトハンドルを備えない2WAYタイプの新型で、左右のティルト操作はパンハンドルの上部に備えたノブで行なう。2軸式の水準器を内蔵する。

2WAY雲台「PHD-43Q」 クイックシューをワンタッチで着脱できる
パンハンドルで前後、上部のノブで左右にティルトする 水準器は2軸式

 ダイレクトコンタクトパイプでは、パイプを約3/4回転させて一気に引き出し、伸ばしきったところでまた約3/4回転させて締める「ウルトラロック」機構を採用しており、コツさえつかめば、ナットロックやレバーロックの三脚よりもはるかに高速なセッティングが可能となる。

 トートバッグなどにも収納できるサイズなので、一般的なサイズの三脚と比べて持ち歩きやすく、実際に持ち歩いてみると、先述のウルトラロック機構に軽量さも相まって、設置・撤収までの動作がスムーズに行なえた。この取り回しやすさは、スナップ撮影と相性がよさそうに感じた。クイックシューが使える点も便利だ。

●設置時

●撤収時

 推奨積載重量は2,000g。今回はペンタックスK-7とDA 55-300mm F4-5.8 EDで試用した。両者の合計重量は約1,190g。縦位置グリップやブラケット、クリップオンストロボまでなら推奨重量の範囲内で使用できるだろう。

 最低高は350mmとやや高めだが、脚を逆方向に回転させることで、地面すれすれの位置からのローポジションを取ることが可能。ただし、開脚機構が利用できないので、開脚角度を一定のまま維持するのは難しい。

ローポジションも可能だが開脚角度は固定できない

 最大パイプ径は24mm。6段三脚ということで、6段目はかなり細くなる。全高付近で使っている分には全く問題ない。

 付属専用ケースは雲台を含めて収めることができ、雲台自体にサイドパンハンドルもないため、ケースにできる出っ張りも少ない。これまでULTRAシリーズで採用していた一部の雲台では、サイドパンハンドルがケースに引っかかるため、そのまま収納できないものもあった。

付属の専用ケースに収納したところ 深さ25cm前後のトートバッグに立てて収納したところ

 ウルトレック45Lの長所は、縮長を30cm未満に抑えながらも、全高でほぼアイレベルが可能なところ。また、重量も1,240gと、三脚にしてはそれほど負担にならない点もありがたいところだ。

 さすがにEOS-1DシリーズやD3シリーズといったフラッグシップ級のデジタル一眼レフカメラを載せるにはつらいかもしれないが、エントリークラスもしくはミドルクラスのカメラであれば、十分に実用に堪える製品だ。三脚を持ち歩きたいけれど、かさばるし重いからと諦めていたユーザーには魅力的に映るだろう。



(本誌:関根慎一)

2010/10/22 12:08