カメラマンのためのNAS入門

NASを使った“快適写真保存術”|第4回:Lightroom活用編

2ベイから4ベイへ移行、より本格的な運用も視野に

これまで3回にわたってカメラマンのためのNAS入門向け記事をお届けしてきました。初回のNASとはなんぞや? といった超基礎から第2回ではPhoto Stationを使った写真管理の方法、第3回では異なるNASへの移行(マイグレーション)と動画管理の方法についてまとめました。

そして、最終回となる今回はより発展編として、2ベイから4ベイモデルへのアップグレードと写真管理&編集の定番ソフトAdobe Photoshop LightroomをNASで活用する方法について紹介していこうと思います。

2ベイから4ベイのNASへは簡単に移行できる

今まで紹介したSynology DS216jやDS216Playといった2ベイモデルのNASは簡単に導入でき初期費用も抑えられるためNAS入門にはもってこいのモデルでした。個人ユースであれば十分すぎる機能を有しています。しかし、RAWで大量の写真を撮影するようなカメラマンには容量の面で不満が残ります。

というのも2ベイモデルではデータの冗長性(ドライブが1つ壊れても大丈夫な状態)を確保するためには2台のHDDに同じ情報を書き込むミラーリング(RAID1)をするしか手段がありません。そのため、HDDを2台を使っても実際に使える容量は1台ぶんとなってしまいます。使える容量がHDD1台ぶんですと年間TBクラスの写真を撮るような人にはちょっと物足りません。

年間TBクラスの写真を撮るような人なら初期費用はやや増えますが4ベイ以上のモデルを使うのがおすすめです。初回にも説明したように4ベイならデータの冗長性を確保するのにRAID5(またはSHR)を適用可能なので全容量の75%(3台分)を使うことができ、ディスク効率も上がります。

もちろんいきなり4ベイモデルを導入しても良いですが、今回は2ベイのDS216Playから4ベイのDS916+にマイグレーションするところからはじめようと思います。

DS216Play(左)とDS916+(右)

2ベイ→2ベイへのマイグレーションはHDDを挿し換えるだけで良かったので非常に簡単でしたが、2ベイ→4ベイへの移行はもう少し手順を多く踏む必要があります。今回は3TB×2(SHR)から6TB×4(SHR)へのマイグレーションを想定して話を進めます。

2ベイ→2ベイの時と同じく、マイグレーションをしても一部の設定は移行できません。必要な場合は別途バックアップを取ってから作業しましょう。また、この作業で元データが失われる事はありませんが、万が一のことを考えデータ自体もバックアップを取って作業することをおすすめします。詳しくはSynologyの公式ヘルプ(Synology NAS(DSM 5.0 以降)間で移行する方法)も確認ください。

はじめに行うのはDS216Playで使っていた3TBのHDDを2台ともDS916+に挿し換えること。ここは前回の2ベイ→2ベイと同じ手順です。気をつけるのはドライブの順番を同じにすることくらい。DS216PlayのHDD1に使われていたドライブはDS916+にも1番のドライブに使います。DS916+ではマークも付いていますが左からHDD1、HDD2、HDD3…となります。

DS216Playはドライブがネジ止めだったのに対し、DS916+はネジ不要で付属の専用カートリッジに手で取り付けられます。あとは本体に差し込むだけ。

挿し換えたら今まで通りLANに繋いで電源ON。ブラウザで「find.synology.com」にアクセスし画面の指示に従ってマイグレーションを進めます。

これでDS216Play(3TB×2)からDS916+(3TB×2)になりました。ここからの順番がポイントです。

新しい3TB×2の構成になったら2つのHDDのうち片方をドライブベイから抜き取り、新しい6TBのHDDを挿入します。3TBのHDDには同じ内容が書き込まれているので片方を抜いても大丈夫。

DS916+は電源ONでもドライブの抜き挿しが可能なホットスワップに対応しているため起動中にHDDを抜いてもOKです。とってもドキドキしますが(笑)。

3TBの代りに新しい6TBのHDDを挿入するとしばらくしてNAS本体からビープ音が発せられ、DSM上でもただならぬ雰囲気で警告画面が出てきますが大丈夫です。安心して下さい。これは2台のうち片方に異常があったため速やかに新しいHDDを使ってデータの保全を図って下さいというメッセージです。通常時にこのメッセージが出た場合は速やかに問題のHDDを交換しなければなりませんが、今回はわざとなので問題ないわけです。

6TBを挿したら落ち着いてDSMの左上のメインメニューから「ストレージマネージャー」を選択してHDD/SSDの項目から6TBが正常に認識されていることを確認し、ボリュームの項目で「管理」を選択。ここで「修復」を選ぶことで正常化されます。

この修復は完了まで数時間から1日かかることもあるので時間に余裕をもって確実にこなしていきましょう。これで3TB+6TBの構成になりました。

修復が終わったら、今と同じように残りの3TBを6TBと交換して修復を行います。これで6TB×2の構成です。

次に空いている2つのドライブベイに残りの2台の6TB HDDを挿入。DS916+なら電源ONのまま挿入しても構いません。4台とも同じ容量であるのが理想ですが、条件を満たせば異なる容量のものを入れても大丈夫です。

RAIDタイプがSHR(Synology Hybrid RAID)の場合は既存のHDDと同じかそれよりも大きいものを挿入する必要があります。つまり、先ほど不要になった3TBのHDDは残念ながら追加することができません。詳しくはSynology公式ヘルプ(ストレージ容量を拡大するためにドライブを追加する)をご覧ください。

新しい6TBを挿入したらメインメニューから「ストレージマネージャー」を開いて、HDD/SSDの項目から挿入したドライブがきちんと認識されているか確認を行い、ボリュームの項目で「管理」をクリック。

ここで「ハードディスクを追加してボリュームを拡張する」を選択して画面に従います。追加したディスクは一旦初期化されるため中のデータが消えてしまう点に注意しましょう。

ウィザードが終わるとボリュームの項目に4台のHDDが正常に認識されていることを確認します。ボリューム拡張も完了までかなり時間がかかるのでゆっくり待ちましょう。なおこの間もNASへのアクセスは今まで通り行えますが、転送速度などでややパフォーマンスが落ちる可能性はある点に注意します。

無事にボリューム拡張が終わればマイグレーションは終了です。時間はかかってしまいますが作業自体はそれほど多くなく、正しい手順を踏めばきちんと移行が可能ですね。

DS916+は最大9ベイまで拡張可能

先に2ベイ→4ベイのマイグレーション手順についてお伝えしましたが、DS916+の特徴をきちんと紹介していなかったのでここで簡単にまとめてみます。

DS916+はSynologyの製品の中ではPLUSシリーズというハイスペックモデルになります。ちなみに、一番最初に紹介したDS216jはJシリーズといって同社では最もエントリー向けのシリーズで、動画機能を強化したDS216PlayはValueシリーズというワンランク上のモデル。その上がPlusシリーズとなります。

ValueシリーズやJシリーズよりもCPUやメモリが強化されており、小〜中規模のオフィスユースにも耐えられる設計となっており、別途DX513という拡張ユニットを組み合わせれば最大9台のHDDをまとめて運用が可能になる点が大きな違いです。

4ベイなら今回のように6TB×4台で18TB分の容量を使用できますが(SHR、RAID5使用時)、大量の写真を扱うプロカメラマンや4Kなどを扱うビデオグラファーならこれでも容量に不安を感じるかもしれません。でもさすがに9台まで拡張できれば手元にあるすべての写真を一挙に管理することも可能かと思います。

ちなみに、そこまでハイスペックでなくても良いから4ベイを使いたい方にはValueシリーズのDS416Playをおすすめします。DS216Playと同じグレードの4ベイモデルですが、CPUの機能がより強化されておりさらに動画にも強いモデルです。個人、ホームユースならDS416Playでまず困ることはないかと思います。

今回紹介する4ベイのDS916+とDS416playのもう1つの見逃せないポイントはLANポートを2つ持ち、リンクアグリゲーションとフェイルオーバーに対応している点です。

リンクアグリゲーションとは2本のLANケーブルをまとめて1本分として使える機能で、同時に複数の端末からアクセスがあっても速度を落とさず使用できます。

フェイルオーバーとは2本のうち片方に障害が起きてももう片方でシステムを維持できる機能になります。いずれもルーター側も対応していなければ使えませんが家庭用ルーターでもハイスペックなものは対応しているので確認してみましょう。

今回私が使用しているルーター(TP-Link Archer C3150)はリンクアグリゲーションに対応していたため実際に1Gbpsを超えるスピードが出るのか試してみました。

DS916+でリンクアグリゲーションを有効にするにはまず、ルーター側のリンクアグリゲーションを有効にした状態で2本のLANケーブルをルーターと接続します。次にコントロールパネルの「ネットワーク」→「ネットワークインターフェース」でLAN1、LAN2が接続されていることを確認後、上部の「作成」から「Bondの作成」を選択。ここで「IEEE 802.3ad ダイナミック Link Aggregation」を選択します。

あとは画面に従って進めるだけ。最後のネットワーク設定はそのままで問題ありません。これでLAN1、LAN2がまとまって「Bond 1」となりました。

実験としてDS916+上に置いた約3GBのLightroomのカタログファイルをデスクトップPC(有線接続 1Gbps対応)とMacBook Pro(無線 11ac)で同時にローカル側にダウンロードして、デスクトップPCのダウンロード速度がどの程度変わるか調査しました。

初回でも示したようにルーターとの有線LAN接続では規格上限となる1Gbpsの速度がほぼ出ているため、ここに他の端末が加わるとNASとルーター間の速度(通常1Gbps)がボトルネックになってしまうはずです。

結果をみてみるとやはり、リンクアグリゲーションを適用しない場合ダウンロード速度はあまり安定せず80MB/s前後をふらふらしていますが、リンクアグリゲーションを適用しNASとルーター間の速度を2倍の2Gbpsとすることでボトルネックが解消。規格上限に近い113MB/sで安定していました。たった2台のアクセスでもこれだけ違うのですから複数の端末を利用している場合は顕著に効果があると思います。

LightroomとNASを組み合わせるメリット

いよいよNASを使った写真活用の総仕上げということでLightroomとNASを組み合わせて活用してみましょう。

LightroomでNASを使う上でメリットになるのは複数のHDDの組み合わせで実現できるその大容量さです。通常の外付けハードディスクで写真を保管すると、たくさん写真を撮る人なら2TBや3TBでは足らず複数のHDDを使わなければなりません。パソコンから何台もの外付けHDDにUSBケーブルが伸びていたり、ケーブルを挿し変えながら目的の写真を探すといった面倒なことをしなければなりません。

NAS(特に4ベイ以上)ならすべての写真を無線、あるいはLANケーブル1本で管理できます。

また、写真の置き場所を1カ所に固めておけばバックアップも容易ですし、複数のパソコンからLightroomを使う場合でも写真の場所が変わらないためカタログのリンク切れを防げるといったメリットもあります。

ただし残念なことに、Lightroomのすべての情報が詰まった司令塔であるカタログはNASなどネットワークドライブに置いた状態では起動できないという仕様になっているので少し工夫が必要です。このあたりも含めて実際の活用方法に迫ってみたいと思います。

実際にLightroomで使ってみよう

まず最初にLightroomをNASで運用するときに気をつけることは転送速度です。

Lightroomはカタログとプレビューのおかげで速度が遅くても使用することはできますが、1枚あたり20〜30MBのRAWを扱うことを考えればより高速な方が快適です。できれば1Gbps(1000BASE-T)に対応した有線LANが望ましいです。

とはいえ、無線で接続できる所もNASの良い所ですので無線LANで繋ぐなら 11acに対応した高速な無線LAN親機を使うのも良いでしょう。前述のリンクアグリゲーションに対応した親機であればなお良いです(DS916+、DS416playを使うなら)。

次に、LightroomはOSにマウントされたフォルダーでないと動作できないため、第2回で紹介したように共有ドライブをOS側にマウントし、エクスプローラー(Finder)で操作できるようにしておきます。これは必須の作業です。

複数のWindows機でアクセスするならドライブレター(ドライブ名につくアルファベット)を一緒にしておくと後の作業がとても楽になります。

あとはNASにデータを書き出してしまえば準備は整います。手動でデータを移しても良いですが、Lightroom上ですべての写真を選択後、「ファイル」→「カタログ」として「書き出し」を選択し、「元画像を書き出し」と「使用可能なプレビューを含める」にチェックを付けてNAS上のフォルダに一挙に書き出してしまえば一発でNASへの移行がが終了します。ただしこの方法ではカタログに万枚単位で写真があると移行に数時間〜数十時間を要します。

さて、ここで問題となるのがカタログの扱いです。先ほども言ったようにNAS上にあるカタログはLightroomの仕様で開くことができません。そこで2つのパターンに分けて解決法をご紹介します。

もしLightroomを使用する端末が1台の場合は最も簡単です。NAS上にあるカタログ(.lrcat)とプレビューフォルダをローカル(PC)側にダウンロードしてしまうことです。

ローカル側に例えば「Lr_catalog」といったフォルダを事前に作っておき、そこにNAS上のカタログ(.lrcat)とプレビューやスマートプレビュー(写真以外)を丸ごとダウンロードします。完了後、ローカル側のカタログ(.lacat)をダブルクリックすればなんの問題もなくLightroomが起動します。

カタログは常にローカル側に置いておき、写真だけをNAS側に置いておくという使い方です。

2つめの方法は複数の端末から同じカタログ、同じデータにアクセスしたいという場合です。これは少し厄介です。というのもLightoomはExifやキーワード、現像設定などすべてのメタデータをカタログに保持するため、元写真が同じでもカタログが違えば異なった結果で見えてしまいます。ですから複数端末で同じ作業をしたい場合は同じカタログを使うことがマストです。

複数端末からLightroomにアクセスするための解決方法は2つ考えられます。まずは最もシンプルで原始的な方法から紹介しましょう。

一番簡単な方法はカタログのみ作業時に毎回ローカルにダウンロード、終了後にNASにアップロードという使い方です。

使い始めは先ほどと同じく、使いたい端末すべてにカタログとプレビューをローカルにダウンロードします。で、作業が終わったらNASにカタログだけ上書きアップロードするのです。また別の端末で作業したい場合は、NASからカタログだけ上書きダウンロード。終わったらNASに上書きアップロードという流れです。

ポイントは「カタログだけ」というところ。カタログにはメタデータしか含まれず軽いため10万枚登録されたカタログでもサイズは1GB程度なものです。1Gbps有線LANで接続していればダウンロードに10秒しかかかりません。無線環境でも数十秒といったところでしょう。そうしておけば同時アクセスしない限り毎回同じ写真を扱うことができます(Lightroomのカタログは仕様上同時アクセスはできません)。

ドライブレターが同じWindows機であればこれだけで問題なく動きますが、例えばWindowsで作業した続きをMacで行う場合、ドライブ名が異なるためMac側でカタログを開くとフォルダに「?」がついてカタログと写真の紐付けが切れた状態になってしまいます。

その時は一番親にあたるフォルダを右クリック→「見つからないフォルダーを検索…」として正しい場所を指定すれば問題なく使うことが可能です(Mac→Windowsにしたときも同じ問題が起こる)。

またこの場合、作業端末ごとにプレビューの内容が異なってしまう可能性はありますが、プレビューは写真の最終品質に影響しないこと、カタログから自動的に新しいものを作ってくれることなどから目をつぶっても良いかなといった感じです。

プレビューはカタログファイルの数十倍のサイズですし、細かなファイルで構成されるためダウンロード、アップロードのスピードが極端に遅くなります。

Cloud Stationで同期を自動化する

毎回手動でカタログをダウンロード&アップロードするのが面倒だという方はSynologyが提供するパソコン向けアプリ「Cloud Station Drive」を使うことでこの作業を自動化できます。

Cloud Station Drive はDropboxやGoogleDriveと同じくパソコン上のフォルダとNASとの間のデータの同期を自動で行ってくれるアプリです。バージョニング(変更履歴の保存)も行えるため過去のデータに遡って復元させることも可能な高機能なものです。

使い方はまずDSMのパッケージセンターから「Cloud Station Server」をインストール。メインメニューからCloud Station Serverをクリックして起動させましょう。

使い始める前に左側の「設定」>同期設定 からパソコンと同期する共有フォルダの同期設定が有効化されているかどうか確認します。有効化されていなければば好きなフォルダを選択して有効化しておきます。

続いて左側の「概要」から「Cloud Station Drive」をダウンロード。Cloud Station Driveはパソコン用のアプリなのでPC側にインストールします。画面に従ってインストールを進めると最後にNASとパソコンの同期フォルダの設定画面が表示されますので必要に応じて同期したいフォルダを選択しておいてください。NAS側はLightroomのカタログがあるフォルダを指定するのが良いでしょう。

ただし上で紹介した方法で移行していた場合、Lightroomのカタログが入ったフォルダには写真データそのものやプレビューフォルダも含まれます。このまま同期してしまうとPCとNASに同じデータが保存されるため場合によっては容量不足となることがあります(バックアップ目的なら良い)。

そこで下に表示されている「詳細設定」から同期させるフォルダを指定してしまいましょう。カタログ(.lrcat)さえ同期されればよいので元データのあるフォルダやプレビューフォルダの同期を外します(あとから設定することも可能)。

こうしておくことでローカルに置いたLightroomのカタログを使いながら常にNASと同期して使うことが可能です。またこのCloudStationを使用した方法ではだれかがLightroomのカタログを使っている間はカタログがロックされた状態になっているためうっかり2人のユーザーが同じカタログを別の端末で同時使用してしまうリスクが減らせます。

Lightroomそのものがローカルマシンで使われることを想定した作りになっているためNASで使うにはいくつか制約があるものの、撮影スタイルによってはこのような使い方の方が便利という人も多いでしょう。

「Cloud Station Drive」はカタログだけでなくすべてのファイルをパソコンとNAS間で同期できるためさらに、Synologyが提供するパソコン向けアプリ、「Cloud Station Backup」を使えばPC側に保存してあるデータを自動的にNASへバックアップする事が出来ます。

Synologyのダウンロードサイトから無料でダウンロードして使うことが可能。これで容量がTBクラスのオンラインストレージと同じ事ができます。

データの読み書きの速度を優先してLightroom関連のデータはローカルに置いているような場合でもCloud Stationを使えばカタログ、元写真、プリセットなどあらゆるデータをNASと同期(バックアップ)しながら安全に運用できるのです。

パソコンからNASへのバックアップだけを行いたいなら「Cloud Station Backup」というパッケージも使えます。

デジタルデータである写真はちょっとしたハードディスクの不具合ですべてのデータが消えてしまうことが十分あり得ますので写真のような大事なデータはパソコンにオリジナルを置きながらNASへ自動的にバックアップさせるという活用もおすすめです。

まとめ

以上、4回に渡ってカメラマンのNAS入門というテーマでNASの魅力について紹介してみました。

実のところ私も速度の関係から今までは単純にハードディスクを増設しながらの運用がメインだったのですが、今回こうして改めてNASに着目してみるといろいろな活用方法があるのだなと思った次第です。

特にSynologyのNASはパッケージを追加することで、ありとあらゆることが自分でできてしまうという凄さがあります。今回の連載で紹介したこともほんの入り口に過ぎません。まずは基本に忠実に使いつつ、様々な応用にチャレンジしてより快適な写真生活を送れるようになると良いですね。

制作協力:Synology.Inc

中原一雄

1982年北海道生まれ。化学メーカー勤務を経て写真の道へ。バンタンデザイン研究所フォトグラフィ専攻卒業。広告写真撮影の傍ら写真ワーク ショップやセミナー講師として活動。写真情報サイトstudio9を主催