デジカメドレスアップ主義

ギミック満載のα7レザーケース

ソニーα7 + F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8

  • ボディ:ソニーα7
  • レンズ:オリンパス F.ズイコー オートS 38mm F1.8
  • マウントアダプター:RJカメラ muk PenF-NEX RJ(muk select)
  • カメラケース:鳥井工房 α7エバレディケース(USB窓付き)
  • ストラップ:グロック・レザー PIW2.5カメラストラップ

 α7/α7Rが好調だ。筆者のまわりでも日を追うごとに購入者が増えている。古今東西のオールドレンズをフルサイズで楽しめる上に、フルサイズ機として手頃な価格を実現。人気出るのもうなずける。そうした人気モデルだけあって、ハンドメイド製のレザーケースもリリースが早い。以前紹介したリコイルに続き、鳥井工房もα7/α7R用レザーケースをリリースした。今回はこのケースを軸にしたドレスアップを紹介しよう。

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 鳥井工房のα7エバレディケースは、前面から見るとボトムケースのような外観が特徴的だ。グリップ部分を半分だけ覆い、α7/α7Rの無骨なスタイリングを損なわない。一方、背面はフルカバードタイプになっており、ボディ保護という観点も抜かりはない。鳥井工房のケースは小技の効いた仕様に定評があり、本製品もギミック満載だ。

鳥井工房のα7エバレディケースは、USB窓付が37,800円、USB窓なしは34,800円だ
フロント面下部にせり出しがあり、レンズを付けた状態で前に倒れないように配慮している

 α7エバレディケースはUSB窓という新機軸に注目したい。α7はバッテリーチャージャーが付属しておらず、USBケーブルとコンセントユニットで本体内のバッテリーを充電する。つまり、端子カバーの開閉頻度の高いカメラというわけだ。そこでα7エバレディケースは側面に開閉式の窓を設け、ケースを外さなくてもUSBケーブルを接続できるようになっている。開閉カバーはツメが付いており、カバー部分がバタつくようなことはない。

USB窓を新設し、ケースを外さずにUSBケーブルの抜き差しが可能。本体充電しやすい
USB窓のカバーはレザーパーツでツメが作ってあり、不用意に開かない仕様だ

 新型ザブトンも新機能のひとつだ。従来から鳥井工房のケースは前面下部が手前にせり出し、重いレンズを付けてもカメラが前に倒れづらい設計になっていた。新型ザブトンは従来のせり出し部に追加装着することで、より重いレンズにも耐えられるようになった。ライカレンズや一眼レフ用レンズなど、ウエイトのあるレンズを常用する人には朗報だろう。

新型ザブトンが付属する。せり出しの上に両面テープを貼って取り付ける
新型ザブトンの側面もきれいにコバ磨きしてある。細かいパーツまでていねいな作りだ

 本製品は背面上部にブリッジがある。これはフィット感を高める一方で、デメリットがある点も否めない。まず、α7/7Rの液晶チルトができない。この点については現在チルトアップタイプを試作中ということなので、興味のある人は同社のブログで進捗状況を確認するとよいだろう。もうひとつはAELボタンが隠れてしまう。この点は裏面に円形の革パッチを貼り、ブリッジの上からAELボタンを押し込むスタイルとなっている。ブリッジ上のAELボタン位置に刻印があるとより親切だろう。

背面はブリッジが横断するため、モニターのチルトはできない。そのぶんフィット感は上々だ
付属の固定ネジでボディに取り付ける。固定ネジは三脚穴を搭載している
録画ボタン用に穴を備える。AELボタンは隠れているが、ガイドの上から押せば実用上問題はない
AELボタンを確実に押すためにレザーパッチが貼ってある。パッチを2枚貼ることで不用意な押し込みを防いでいる

 レザーはプエブロとミネルバのコンビになっている。ともに良質なイタリアンレザーで、使い込むほどに味わいを増すタイプのレザーだ。今回はプエブロのコッチネーラ(レンガ色)をセレクトしてみた。α7/α7Rはマウント部がオレンジ色ということもあり、赤系のケースがよく似合う。

 ストラップはグロックレザーのPIW2.5カメラストラップを合わせてみた。一枚革の両端を三つ編みした、ハンドメイドならでの手の込んだストラップだ。三つ編み部分とショルダー部分に刻印を施し、手仕事の良さを実感できる。ショルダー背面にはヌメ革を貼り、夏場でも色落ちしづらい仕様だ。ストラップ自体は厚めの革を用いており、使いはじめはかなり硬い。長い付き合いのなかで身体になじませていくタイプのレザーストラップである。なお、同ブランドは自社工房でレザーの染色を行っており、注文時にカラーオーダーに対応してくれる。

グロックレザーのPIW2.5カメラストラップは31,500円。カラーはオーダー時に指定できる
三つ編み部分に刻印を施す念の入れようだ。二重リング式で様々なカメラに装着できる
ショルダー部分には、PIWシリーズ共通のロゴが刻印されている
ショルダー裏面にヌメ革を貼り、汗などによる色移りを防止している

 オールドレンズはペンFマウントのF.ズイコー オートS 38mm F1.8を選んでみた。本レンズはハーフサイズカメラのレンズで、APS-C機なら本来の画角で撮影可能だ。35mm判フルサイズ機だと、オーバーイメージサークル(レンズ本来のイメージサークルを超えた部分まで写ること)での撮影となる。通常だと周辺部が極端に流れたり、ケラレが発生するのだが、本レンズに関してはフルサイズイメージセンサーでもケラレはなく、周辺の流れもさほど気にならない。ペンFレンズのなかでは地味な存在だが、思いのほかイメージサークルが広いレンズだ。

 ちなみに、ペンFレンズすべてがフルサイズのイメージサークルをカバーしているわけでない。手持ちのG.ズイコー オートS 40mm F1.4はケラレが発生した。ペンFレンズをα7/α7Rで使う際は、本番撮影の前にケラレの有無をテストしておこう。なお、マウントアダプターはmuk selectで取り扱いのあるRJカメラ製のEマウント用ペンFマウントアダプターを使用した。NEX時代のマウントアダプターだが、α7/α7Rでケラレなく撮影できる。

  • ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。

α7 / F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 / 6,000×4,000 / 1/500秒 / F2 / +0.7EV / ISO100 / WB:オート / 38mm
α7 / F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 / 6,000×4,000 / 1/320秒 / F1.8 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 38mm
α7 / F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 / 6,000×4,000 / 1/500秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 38mm
α7 / F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 / 6,000×4,000 / 1/60秒 / F1.8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 38mm
α7 / F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 / 6,000×4,000 / 1/60秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO200 / WB:オート / 38mm
α7 / F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 / 6,000×4,000 / 1/2,500秒 / F1.8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 38mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp