デジカメドレスアップ主義

貼り革キットが似合うボディとは?

OLYMPUS PEN E-P5 + Speed Anastigmat 25mm F1.5

  • ボディ:オリンパス ペン E-P5(シルバー)
  • レンズ:ダルメイヤー スピードアナスティグマット 25mm F1.5
  • マウントアダプター:メタボーンズ マイクロフォーサーズマウント用Cマウントアダプター Ver2,(デジタルホビー)
  • 貼り革キット:Aki-Asahi.com Olympus PEN E-P5用貼り革キット フロント2ピース+リア1ピース(チェリーウッド)
    ストラップ:アルテ・ディ・マーノ Rally Volpe Classic ネックストラップ(デジタルホビー)

 いまや貼り革キットは、デジタルカメラのドレスアップアイテムとして定着した。ミラーレス機はもちろん、コンパクトデジタルカメラ向けの貼り革キットも好調だ。両面テープ付きで手軽に貼ることができ、剥がして別の貼り革に交換することも容易だ。ビニックスレザー、リアルレザーなど、マテリアルやカラーも豊富にそろっている。ただその一方で、貼り革が似合う機種、いまひとつな機種があるのも事実だ。今回はPEN E-P5をベースに、貼り革の似合うボディを考察してみよう。

※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

今回はPEN E-P5にAki-Asahiのチェリーウッドを貼ってみた。リアルウッドの貼り革キットだ
Aki-Asahiは貼り革キットの先駆者だけあって、ロゴまわりもきれいにカットしてある
端子カバーや背面パネルの貼り革も付属している。高精度な加工でボディにジャストフィットする

 そもそも貼り革は、クラシックカメラの劣化した革を交換するためのものだ。ライカやポラロイドSX-70など、人気のある機種に向けて貼り革キットが発売されていた。交換作業は初心者には難しいため、カメラショップなどに預けて交換するのが一般的だった。そうした貼り革がドレスアップアイテムに変身したのは、オリンパスペンE-P1によるところが大きい。Aki-Asahi.comからリアルレザー製の貼り革キットが登場し、他社がこれに追随。貼り革キットが一夜にしてドレスアップアイテムに昇格した。現在はフロント面がフラットな機種が登場するたびに、各社から貼り革キットがリリースされている。

 しかしながら、貼り革を貼ればスタイルが洗練されるかというと、必ずしもそうとは言い切れない。似合うか似合わないか、その分かれ目となるのが、貼り革の切断面だ。貼り革はリアルレザーにせよビニックスレザーにせよ、0.5mm前後の厚みがある。フラットなカメラの表面に貼ると、貼り革の切断面がチラチラと見え、いかにも「後から貼りました」的な印象は否めない。貼り革の理想は、切断面が見えず、ボディと一体化した姿である。

 こうしたことを踏まえると、デジタルM型ライカやFUJIFILM X-Pro1など、標準状態で貼り革の貼ってあるカメラは貼り革キットの出番だ。貼り革前提でボディ表面に段差があり、貼り革を貼った状態でボディがフラットになる。貼り革交換後も一体感のある姿を保てるわけだ。ただし、既存の貼り革を剥がす手間があり、万人向けと言い難いのも事実である。

E-P5は貼り革を貼っても切断面が見えない。ボディと一体感のある仕上がりになる
(参考)X-Pro1は貼り革を剥がす必要があるものの、交換すると切断面が見えない仕上がりになる

 一方、歴代のOLYMPUS PEN E-Pシリーズも貼り革最適ボディである。E-P1、E-P3、E-P5といったボディは、標準状態では何も貼ってない。しかしながら、ボディの上下に厚みのあるシルバーラインが走り、これが貼り革の切断面をうまく隠してくれる。元の貼り革を剥がす手間もなく、ボディのホコリを払ってただ貼り付けるだけでよい。オリンパスが貼り革を意識してE-Pシリーズをデザインしたとは考えづらいが、昨今のデジタルカメラの中で、抜群に貼り革ドレスアップに適したボディであることはまちがいない。

E-P5は厚みのあるシルバーラインがあり、貼り革を貼った際に切断面を隠してくれる
Aki-AsahiのE-P5用貼り革キットは各色2,000円。チェリーウッドは貼り付けが難しいため、2枚セットになっている

 ストラップはアルテ・ディ・マーノのクラシックタイプを合わせてみた。Rallyと呼ばれるイタリアンレザーを用いており、新品の状態で使い込んだようなムラ感がある。デザインはライカ用を意識しており、やや太めで作りのよいショルダーパッドが付属する。ビンテージテイストのシックなストラップで、オールドレンズを付けたミラーレス機と好相性だ。本製品は基本的にオーダーメイドとなっており、レザーの種類、カラーは注文時に指定できる。貼り革キットとストラップのカラーをそろえてもおもしろいだろう。

アルテ・ディ・マーノのクラシックストラップは、デジタルホビーにて1万500円だ
先端部のデザインも凝った作りになっている。二重リング式で様々なボディに装着可能だ
ムラ感のある染めが、あたかも使い込んだような風合いを醸す。肩パッドの裏面はスウェード調だ
カラーバリエーション豊富で、レザーはミネルバもラインアップ。同テイストのハンドストラップもある

 レンズはダルメイヤーのスピードアナスティグマット25mm F1.5を装着した。イギリス製のCマウントレンズだ。軟調かつ階調にすぐれ、そこにオーバーイメージサークルによる周辺の流れが加わる。どことなく浮遊感のある描写が魅力のシネレンズだ。こうしたオールドレンズを適度なフォーマットで楽しめるのは、マイクロフォーサーズの特権である。マウントアダプターはメタボーンズのCマウントアダプターを使用した。このマウントアダプターはふたつのノブがあり、このおかげで薄いアダプターなのに着脱はスムーズだ。最近ではCマウントアダプターの定番的な存在である。

  • ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。

PEN E-P5 / Speed Anastigmat 25mm F1.5 / 4,608×3,456 / 1/250秒 / F1.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 25mm
PEN E-P5 / Speed Anastigmat 25mm F1.5 / 4,608×3,456 / 1/1,600秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 25mm
PEN E-P5 / Speed Anastigmat 25mm F1.5 / 4,608×3,456 / 1/1,600秒 / F1.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 25mm
PEN E-P5 / Speed Anastigmat 25mm F1.5 / 4,608×3,456 / 1/125秒 / F1.5 / 0EV / ISO500 / WB:オート / 25mm
PEN E-P5 / Speed Anastigmat 25mm F1.5 / 4,608×3,456 / 1/1,000秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 25mm
PEN E-P5 / Speed Anastigmat 25mm F1.5 / 4,608×3,456 / 1/60秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 25mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp