フォトアプリガイド

Old Photo(Android)

できることはただ一つ! 超シンプルな加工アプリ

何かに特化したアプリというのはシンプルで、操作性のよいものが多い。今回紹介する「Old Photo」は、その名の通り画像を古い見た目に加工するアプリ。フィルター効果は1種類しかなく、選択の余地はない。かなり潔い特化型アプリとなっている。

価格は無料。利用バージョンは1.22。

起動すると、「Camera」と「Loadphoto」という2つのアイコンが表示される。

「Camera」をタップすると、撮影機能を搭載するカメラアプリが選択でき、そのまま撮影が開始できる。「Loadphoto」をタップすると、アルバムアプリの選択画面が表示され、端末内に保存した画像の選択画面となる。

撮影または選択された画像は、すぐさま加工が行なわれる。ここで多くの加工系アプリなら、複数のフィルター効果を選択できるわけだが、本アプリでは選択できない。

本アプリの評価はこの潔さを認めるかどうかにあるだろう。加工後の画像を確認し、自分の感性にあうかどうか試してほしい。

個人的には、モノクロ、セピアとそれぞれの強弱、ランダムがあるともっと扱いやすいと思ったが、一度割り切ってしまえば、これはこれで“アリ”だなといった感じ。ただし、フレームの変更には対応してほしかった。現状では黒の枠だが、古い写真という意味では黄ばんだ白なんてどうだろうか。

一応、簡易編集にも対応する。画面上部の「編集」をタップすると編集画面に切り替わる。

編集内容としては、「明るさ」「コントラスト」の2つのみ。「パレット」をタップして「+」あるいは「-」をタップすると、オリジナルの状態に戻る。いわゆる“リセット”に準ずる機能だ。

一般的に「パレット」アイコンは、色の指定などで利用されるが、本アプリではそのような使い方ではないため、戸惑うかもしれない。できることなら、少し隙間を作って別アイコンに変更して貰いたい部分だ。あとは、回転などの基本編集機能はほしい。

こうして加工された画像は単純に保存するだけでなく、「共用」アイコンをタップしてメールへの添付、SNSへの投稿が行なえる。

本アプリは間違いなく、圧倒的に不便なカメラアプリだ。読み込んだ画像の回転編集が行なえるわけでも、ましてやフィルター選択に対応しているわけでもない。

編集機能は一般的な感覚で想定できる最低限よりも少ないし、機能の追加などにも対応していない。

しかし一方では、無駄の少ないカメラアプリであるともいえる。加工内容を選べないということは、どんな感じになるかというのがイメージしやすいともいえ、アプリの使い所がわかりやすい。単なるひとつのフィルター効果と割り切って使えるのだ。撮影するとき(あるいは撮影後)、このアプリがハマると考えたら、起動すればよい。

とはいえ、好き嫌いのハッキリしたアプリであることは間違いないと思う。無料で公開されているアプリなので、そういった意味ではとても助かる。まずは試してみて、自分のスタイルに合うかどうかチェックしてみよう。

飯塚直