フォトアプリガイド

Light Meter Tools(Android)

極めてシンプルな見た目の露出計アプリ

今回紹介する「Light Meter Tools」は、いわゆる“露出計”アプリのひとつ。まだまだ数、そして日本語アプリが少ないジャンルだ。その中でも本アプリは、デザイン性よりもわかりやすさを重視したインタフェースを特徴としている。

試用バージョンは4.2。ダウンロード料金は171円。

起動するといろいろなアイコンが表示されるが、本アプリの主要機能は2つしかない。「Camera Meter」と「Sensor Meter」だ。

いわゆる入射光と反射光の計測によって使い分けるのだが、「Camera Meter」が端末のメインカメラを利用する機能。「Sensor Meter」が端末の光センサーを利用する機能となる。

まず「Camera Meter」を使ってみよう。「Camera Meter」アイコンをタップすると画面が切り替わる。

画面は2分割され、上部に数値、下部に被写体が表示される。ちなみに横位置にすると、画面左側に数値、右側に被写体となる。

後は数値部をタップして、装着しているフィルムの感度やf値などを指定する。準備はこれでOK。ちなみにISOは1〜509600、f値は1〜512の間で設定できる。

ISOやf値の設定が終わったら、被写体表示部を直接タップして測定したい部分を指定する。あとは画面右下の“緑の丸”をタップすると、計測されてsecやevの値が切り替わる。

これで「Camera Meter」を使った計測は完了だ。得られた数値を基に撮影を行なおう。

「Sensor Meter」は、端末の光センサーを使って露出を計る機能。撮影する被写体近くに端末を置き、「Sensor Meter」アイコンをタップして計測を行なう。

ISOやF値を指定できる点は「Camera Meter」と同じだが、こちらの場合はリアルタイムでsecやevの値が変化する。いざ撮影となったら端末を移動させるが、その際数値が変化してしまう。そんな場合は、画面下部の「Metering」部をタップすることで、数値のロックが可能だ。

被写体から端末を移動させる際は、ロックして数値を固定しておこう。

ちなみに、本アプリには「Manual Calculator」という機能もある。これは、過去のバージョンで“Sunny Sixteen”と呼ばれていたもの。

トイカメラである「HOLGA」などを利用しているユーザーならピンとくるかもしれないが、いわゆる“快晴の時はISO100でF16がベスト”といった概念をルール化したものだ。

露出計などを持ち歩かない場合の合い言葉みたいなものだが、本アプリではそれを計算機として搭載している。

ISO感度やF値を入力後、画面下部のリストから該当する環境、例えば「16」なら明るい太陽の下、「14」なら曇り気味の空といった具合を選択するだけで、シャッタースピードが算出される。また「LX」をタップすれば、任意の値も指定可能だ。

その他の機能として「Exif Reader」も用意されている。これは撮影した写真のExif情報を表示させるというもの。使い方としては一度端末で撮影して、ISOやf値を確認するといった具合だろう。

露出計アプリは凝ったデザインのものが多いが、「Light Meter Tools」は実にシンプル。しかし、必要十分な機能を備え、使い勝手も悪くない。入射/反射光だけでなく、計算機機能も搭載しているので、幅広い用途に利用できるはずだ。

飯塚直