写真展

林和美写真展「余白色」

(Art Gallery M84)

写真展『余白色』は、最初の一歩、次への一歩をお手伝いするナダールの写真教室主宰で、日本を代表する装幀写真家でもある林和美の写真展です。風になびくススキの綿毛。陽に透けて白くなる、ねこじゃらしの輪郭。夏の色彩から本格的な紅葉へと移る間の白。この白を「余白色」と言うそうですが、とても美しい言葉だと思います。写真について裾野を広げ、ギャラリーで展示する敷居を下げる取り組み等ナダールの写真教室を通じて今までに1,000人以上の生徒を世に送り出してきた彼自身も50歳の少し手前と壮年期から中年期へと移って行く余白色の時かもしれません。

2000年に青幻舎から出版されたファースト写真集「ゆびさき」、自ら起こしたナダール書林から出版した「装幀写真」、最新作「ひひふ」の中から作品を展示、また、「ありがとう。」 鷺沢萌(角川文庫)、「愛には少し足りない」唯川恵(集英社)らの書籍に装幀写真として使われた作品のオリジナルプリント等、30点を展示・販売致します。

林和美写真展『余白色』を開催

会場・スケジュールなど

  • ・会場:Art Gallery M84
  • ・住所:東京都中央区銀座4-11-3ウインド銀座ビル5階
  • ・会期:2016年5月23日(月)〜6月4日(土)
  • ・時間:10時30分〜18時30分(最終日17時まで)
  • ・休館:日曜日
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1968年 三重県出身。
1991年 大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。
広告代理店を経て、フォトエィジェンシーに勤務。
1998年 エストグラフィックアート展入選。
2000年 大阪南船場にフォトギャラリーNADARをオープン。
2003年 東京中目黒に事務所兼ギャラリーNADAR/TOKYOをオープン。
2004年 東京渋谷に移転、名称をNADAR/SHIBUYA355に変更。
2005年 青山芸術祭 DESIGN AWARD 2005入選
2010年 東京南青山に移転、名称をNADAR/TOKYOに変更。
同時にアトリエ兼ギャラリー「林和美写真画廊」をオープン。
2014年 フォトギャラリーNADAR/OSAKAを閉店。
これに伴いNADAR/TOKYOの名称をNADARへと変更。
装幀写真家。 唯川恵、吉田修一、鷺沢萌、沼田まほかる、前川麻子らに装幀写真を提供。日本図書設計家協会会員。「NADAR」主宰。

(本誌:河野知佳)