写真展

宮本隆司写真展「九龍城砦 Kowloon Walled City」

(キヤノンギャラリー)

かつて香港の九龍地区にあった高層スラム、九龍城砦を撮影した写真約50点を展示します。

無法地帯、迷宮と呼ばれ、4万人が息をひそめて棲む巨大コンクリートスラム 九龍城砦。この地に流れ着いた人々の生活を写し撮り、スラムの状況を今に伝えます。現代の無秩序と闇の具現体である九龍城砦が、宮本氏の操る光と影によって見事に再構築されました。

九龍城砦が取り壊された現在、想像を絶した謎多き空間を新たに提示する貴重な作品となっています。作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。

キヤノン:キヤノンギャラリー|宮本 隆司 写真展:九龍城砦 Kowloon Walled City

会場・スケジュールなど

  • ・会場:キヤノンギャラリーS
  • ・住所:東京都港区港南2-16-6キヤノンSタワー1階
  • ・会期:2016年5月20日(金)〜7月4日(月)
  • ・時間:10時〜17時30分
  • ・休館:日曜日・祝日
  • ・入場:無料

世界文学における九龍城砦

宮本氏が展示作品を紹介しながら撮影時などのエピソードなどを話す。

・会場:キヤノンSタワー3階キヤノンホールS
・日時:2016年7月2日(土)13時30分~15時
・登壇:巽 孝之(慶応義塾大学文学部教授、SF評論家)
・定員:300名

作者プロフィール

1947年、東京生まれ。1973年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。建築雑誌「住宅建築」編集部員を経て独立。解体中や放置された建築を撮影して発表、廃墟の写真家として知られる。1989年「建築の黙示録」「九龍城砦」展覧会、写真集により第14回木村伊兵衛写真賞受賞。1996年「KOBE 1995 After the Earthquake」展示により第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展金獅子賞受賞。2005年、世田谷美術館個展「ピンホールの家」展示により第55回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2012年、紫綬褒章受章。2014年、徳之島アートプロジェクト実行委員会代表として活動の範囲を広げつつある。

(本誌:河野知佳)