写真展
ジム・マーシャル写真展
「The Haight: Love, Rock and Revolution」
(ライカギャラリー)
Reported by 本誌:折本幸治(2016/5/16 19:00)
ジム・マーシャルは、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、カルロス・サンタナ、スティービー・ワンダー、アレサ・フランクリンなど、アメリカのロック史に名を残すミュージシャンたちの姿を捉えてきました。ザ・ビートルズのライブや、ザ・ローリング・ストーンズそしてザ・フーのツアーにも密着するなど、さまざまな瞬間をカメラにおさめ続けてきました。その彼が仕事で常に愛用していたのが、ライカのカメラです。
ジム・マーシャルは1972年にザ・ローリング・ストーンズの全米ツアーに同行し、伝説的なコンサートはもちろん、舞台裏やツアー中のプライベートな瞬間の数々を切り撮りました。
また、ザ・ビートルズは1966年8月にサンフランシスコのキャンドルスティック・パークで最後のコンサート活動となる公式ライブを開催しましたが、マーシャルはこの歴史的なコンサートでバックステージに入ることを許された、ただ1人の写真家でした。
ジム・マーシャルは1936年にシカゴで生まれ、サンフランシスコで育ちました。この地で勉学のかたわら、地元のミュージシャンと交流を図りながら撮影の腕を磨き、2010年3月に他界するまで、偉大なミュージシャンたちの姿を捉え続けてきました。彼の作品の中でも代表的なものが、ヘイトストリート(Haight Street)を撮影した写真の数々です。マーシャルはヒッピーの発祥地としても知られるサンフランシスコのヘイトアシュベリー地区でダンスを踊るヒッピー、恋人たち、反戦活動の活動家など数多くのヘイトストリートの日常を撮影しました。
自然光での撮影を好むマーシャルは、多くのミュージシャンにも肉薄し、作為的なポーズや費用をかけた演出を廃した写真をモットーにしてきました。その結果、彼の写真は伝説的なポートレートとなり、ロックシーンを記録する代表的な写真家の1人に数えられるようになったのです。
ライカギャラリー東京では「ザ・ローリング・ストーンズ」を撮影した作品を、ライカギャラリー京都では「ザ・ビートルズ」の作品を中心に展示いたします。
展示情報より
会場・スケジュールなど
- ・会場:ライカギャラリー東京
- ・住所:東京都中央区銀座6-4-1ライカ銀座店2F
- ・会期:2016年5月21日(土)〜8月28日(日)
- ・時間:11時〜19時
- ・休館:月曜日
- ・会場:ライカギャラリー京都
- ・住所:京都市東山区祇園町南側570-120
- ・会期:2016年5月20日(金)〜9月1日(木)
- ・時間:11時〜19時
- ・休館:月曜日
- ・入場:無料