写真展
福田健太郎写真展「春恋し ―桜巡る旅―」
(ソニーイメージングギャラリー銀座)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/3/24 08:00)
風景写真家の福田健太郎氏が2011年から各地で撮り続けた桜をテーマにした作品展です。絢爛豪華な桜風景だけではなく「静けさ」「寂しさ」「妖艶さ」「長閑さ」といったさまざまな桜の“表情”がご覧頂ける内容になっています。
作品展では、自然風景を撮り続けてきた福田健太郎氏の観察眼による、個性豊かで、さまざまな表情を見せる桜に出合うことができます。
桜を撮り続けていると、時間帯や天候によって桜が実にさまざまな表情を見せてくれることに気付かされると福田氏は言います。例えば、春の陽光を浴びて咲き誇る桜。雨に濡れたしっとりとした趣のある表情を見せる桜。また、満開の桜花を愛でる人々がいるとき、桜と人を絡めることで長閑な情景が広がり、そこに暮らす人々が持つ桜への愛情も見えてくると。
「桜は、こちらの都合に合わせて咲いてくれません。ですから、“花の旬”に間に合わないこともしばしばあります。しかし、咲き始めの可憐さ、散り始めの桜吹雪、落花に彩られた水面など、桜はその時々の魅力ある姿を見せてくれます。私は毎年、その時々の出合いを楽しんでいます。また、同じ一本の桜の木でも撮影する時間帯や天候によっても表情が違って見えます。この作品展では、色の乏しい風景をパッと明るくする存在感や力強い桜、散りゆく桜花の儚さなど、いろいろな“桜の姿”を楽しみながら、春を感じていただければと思っています。」
会場には、プリントされた美しい桜の作品の他に、4Kテレビが設置されおり、福田氏が桜前線の北上に合わせて撮影した、今年のリアルタイムの桜の映像を楽しむことができますので、いろいろな桜の表情に癒やされてみてはいかがでしょうか
(写真展情報より)
会場・スケジュールなど
- ・会場:ソニーイメージングギャラリー銀座
- ・住所:東京都中央区銀座5-3-1ソニービル6階
- ・会期:2015年4月2日火曜日~2015年4月30日火曜日
- ・時間:11時~19時
- ・休館:会期中無休
関連イベント
- ギャラリートーク:4月4日土曜日14時~14時45分
作者プロフィール
- 1973年、埼玉県川口市生まれ。幼少期から自然に魅かれ、18歳から写真家を志す。日本写真芸術専門学校卒業後、写真家 竹内敏信氏のアシスタントを経てフリーランスの写真家として活動を開始。写真展、著書多数。また、カメラ誌、総合誌、企業カレンダーなどに作品を発表し続けている。