写真展

大西みつぐ写真展「WONDER LAND 1980-1989」

(JCIIフォトサロン)

©Mitsugu Ohnishi 新木場 1989.3

大西みつぐ氏はスナップ写真を得意とし、生まれ育った東京の下町や湾岸を拠点に撮影を続けている写真家です。現在は、若い世代や写真愛好家への指導、地域と写真を考える手作りイベントの企画実施のほか、故郷である東京・深川を舞台にした映画「小名木川物語」の監督を務めるなど幅広い活動をしています。

本展では、1989年に出版した写真集『WONDER LAND 1980-1989』より、下町に暮らす人々の姿や日常の情景をとらえた作品をご覧いただきます。

1980年代は都市部の再開発やニュータウンの建設などが加速していき、東京の景観が大きく変化していった時代です。氏が慣れ親しんできた運河沿いの町もインフラが整備され、古き良き昭和の町並みから私たちが見慣れている現代の町並みへと姿を変えていきました。

大きなのこぎりを握り座っている男性の後ろ姿、水たまりに停車する車と佇む女性、祭りやイベントに興じる人々など、記憶にある町とそれが失われていく現在が交錯するなか、人々のさまざまな振る舞いに目を向け丁寧に写しとめています。被写体を空間でとらえるフレーミングとユーモアを交えた視点は、ひとところに根ざして撮影をしてきた氏ならではのものでしょう。

生まれ育った町をこよなく愛し、そこに暮らす人々や変わりゆく町のありようを見つめ続けた大西氏が下町生活者としての自身の存在を確認し表現した作品展です。

JCIIフォトサロン:大西みつぐ作品展「WONDER LAND 1980-1989」

©Mitsugu Ohnishi 豊洲 1983.6

会場・スケジュールなど

  • ・会場:JCIIフォトサロン
  • ・住所:東京都千代田区一番町25番地JCIIビル
  • ・会期:2016年3月1日火曜日〜2016年3月27日日曜日
  • ・時間:10時〜17時
  • ・休館:月曜日
  • ・入場:無料

大西みつぐトークショー「WONDER LAND 1980-1989」を語る

生まれ育った東京・下町に暮らす人々の姿や日常の情景をとらえた作品群と共に、大西氏が撮影エピソードや写真観などを語る。

【開催概要】
・会場:JCIIフォトサロン
・日時:2016年3月21日月曜日13時〜15時(開場12時30分)
・定員:100名
・料金:300円

作者プロフィール

1952年東京深川生まれ。1974年東京綜合写真専門学校卒業。1970年代から東京下町、湾岸などを拠点として撮影を続ける。また大学、専門学校で若い世代を指導するとともに各カメラ雑誌において記事執筆、月例コンテスト審査員などを歴任。現在、ニッコールクラブ顧問、大阪芸術大学客員教授、東京綜合写真専門学校特別講師、日本写真家協会会員、日本写真協会会員、酒田市土門拳文化賞選考委員、相模原市総合写真祭アマチュアの部審査員、日本写真協会表彰委員。2016年初の監督作品「小名木川物語」(自主制作)が完成予定。

[受賞歴]
第1回東京ビデオフェスティバル入賞(1977)、「河口の町」で第22回太陽賞受賞(1985)、「遠い夏」ほかにより第18回木村伊兵衛写真賞受賞(1993)、平成5年度江戸川区文化奨励賞(1993)。

[写真展]
「写真趣味」(1976・プリズム)、「横丁曲がればワンダーランド80〜85」(1985・銀座ニコンサロン)、「周縁の町から」(1992・新宿ニコンサロン)、「遠い夏」(1993・ミノルタフォトスペース)、「Wonderland 町へ」(2009・アイデムフォトギャラリーシリウス)、「放水路」(2014・銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン)ほか多数。

[写真集・著書]
『WONDER LAND1980‐1989』(1989・自費出版)、『遠い夏』(2001・ワイズ出版)、『東京手帖 叙情カメラ歳時記』(2008・竅iえい)出版社)、『昭和下町カメラノート』(2015・日本写真企画)ほか多数。