写真展

有元伸也写真展「Tokyo Debugger」

(ニコンサロン)

人類は近代に至り、山を切り崩し、また森を切り開き街を作った。そして自らのテリトリーを確保し、外界を遮断するかのように密閉し生活を営んでいる。……つもりではあるが、少しでも油断しようものなら、彼らはいつでも外界よりの侵入を試みる。

「むし」は、日本神話における産霊(むすび)の「むす」と同源で、この地球上に生み出された初期の生物の意味を持つ。

彼らの誕生から幾星霜の歳月を経たいまここで、私たちは彼らと同じ時を生きている。我々人類とは明らかに違う生態を持ち、また異なる形態の生き物たち。そんな彼らに対して覚える畏怖こそは、この惑星に暮らす遥かなる先輩たちへの尊敬の念である。

モノクロ40点。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:銀座ニコンサロン
  • ・住所:東京都中央区銀座7-10-1STRATA GINZA(ストラータ ギンザ)1・2階
  • ・会期:2015年9月9日水曜日~2015年9月22日火曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

  • ・会場:大阪ニコンサロン
  • ・住所:大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • ・会期:2015年10月22日木曜日~2015年10月28日水曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1971年大阪府生まれ。94年にビジュアルアーツ専門学校 大阪卒業後、フリーランスの写真家としてのキャリアを開始。5年間にわたるチベットでの制作をまとめた写真集『西蔵(チベット)より肖像』を99年に出版。同作にて第35回太陽賞を受賞。現在は東京在住。国内外で精力的に個展やグループ展を開催するとともに、自身のギャラリー(TOTEM POLE PHOTO GALLERY)を運営し、そこでの連続展を中心に活動を行い、定期的に写真集を出版している。

(本誌:河野知佳)